【不登園記録#20】3歳6ヶ月、療育で久しぶりの母子分離。
今日から2.5時間の小規模集団(5〜10人での)療育デビューだ。
3歳半の我が子は保育園に行けなくなってから、1ヶ月以上ぶりの母子分離。
私はというと、うまく預けられるかドキドキしている。
気持ちはフラットさが大事。
ポジティブもネガティブな振る舞いも、彼は圧として受け取る。
良い状態のイメージはボーッとすること。と心に留めておく。
子のコンディション作りに疲弊
「今日はどこ行くの?」
と朝起きてすぐに聞かれる。療育施設の名前を伝えた。
すぐに「嫌だ。」と返ってくる。
「今日は晴れているからさ、前に行けなかった中庭に行けるかもよ!?」
咄嗟にテンション高めに励ましてしまった。
「ダメ!」と返ってくる。
そうだ、ニュートラル、ニュートラルと私は気持ちを落ち着かせる。
「違うところがいい。」
「そうか、そしたら昨日行ったところ(個別療育の見学)が空いているか見てみよう」
と騙し騙しに車に乗せる。
初夏だったため車内は暑い
「この、あったかいのがいいんだよー。」と言うので
可愛くてつい笑うと、「笑っちゃだめーだよ。。」と眉間に皺を寄せて言われる。
一声ごとをちゃんと拾うので、コンディションを損なわないようにとても気を使ってしまう。
車を走らせながら
「今日ね紙をママ渡さないといけなくて、ついてきてくれる?」と聞いてみた。良いよと言ってくれた。
でも5分も走ると、
「じゃあ、ままだけ行って。僕、車で待ってるよ。」となってきて、
「でも今日は紙がたくさんあって、前に話した会議室で先生と話さなきゃいけなくて。遊んで待っててくれる?」と私は同じ施設内にいることにして伝えてみた。
「そう。わかった。じゃあ何しようかー」
「ボールプールあるって言ってたね!ボールプールどうやってはいるかな?」と気をつけながら、落ち着いたトーンで誘導すると
「そしたら見てみようか!」と納得してくれた。
ふぅ。送迎の20分の車内で私の心臓のドキドキは止まらなかった。
引き剥がして預ける
施設についた。
バイバイする時は、先生がパッと終わらせられた方が良いと思ったようで引き離してくる。
私に書類を渡すから遊んで待っててねと諭されてようやく施設前にたどり着いた彼は、危機を察知する。
私のカバンの紐を持って「離れないー!!」と叫ぶ。
もう少し、施設の中を探検に行こうか?などで離れられたらよかったのかも・・・。と引き離した後、私の一人反省会が始まった。
やっぱり罪悪感がある。。
この罪悪感は何か?
彼が集団を求めていないことが分かっているし、そこに入って本人が楽しい時間にならない事に申し訳無さを感じているのか?
本人のペースや意思があるのにそこを蔑ろにしているのが辛いのか?
いずれにせよ、私が仕事復帰をするために彼に皺寄せをさせているのではないかと思い自責の念に押しつぶされる。
昨夜からちゃんと預けられるのかと緊張しすぎて、朝ごはんも昼ごはんも喉が通らなかった。
結局は2時間半預けている間、飲み物だけ口にして、ずっと申し訳なさに浸かっていた。
ご褒美
お迎えの時間。
スンとした表情で施設の玄関に彼は立っていた。
今日は何先生だったの?と聞くと
「わからない、教えてもらわなかった!」
優しかった?と聞くと
しばらく考えて、「うん。優しくしてもらった。」と答える
とは言え、テンションは低かった。
どこか、この後行くー?と提案してみた。
室内遊びのあるトイザらスにいく!と言う。
ご褒美が必要だと思った。
頑張ったであろう彼に、ご褒美をあげたかった。
私のこの罪悪感に切り替えが必要だった。
だから彼が提案にのってくれてホッとした。
車を走らせていると
「13.14.15.1618.19.888.888.888」とぶつぶつ彼が言っている。
そしたら、「僕はナンバーを数える練習をしてたんだよー」と教えてくれた。
最近数字がとても好きだ。
「僕、トイザらス通ったらおもちゃ欲しくなっちゃうけどどうする?」
と言われる。
「そしたら目をつぶって、見ないように通るのはどう?」と返すと
「だめだよ、そしたらお店の人に目はつぶらないでくださいって怒られるよ。」
「そうじゃなくて、僕はパパと行く時には。トイザらスでおもちゃも買ってくれるし室内遊びも行くの。だから、高いのは買わないから買うっていうのはどう?」と提案される。
でも、ママお金そんなに持ってきてないし室内遊びだけでもいいじゃん。というと
「でも、特別だからいいでしょ。」と機嫌が悪くなってくる
「んーー、じゃーあー今日は、とーくーべーつに?行こうか!」と優しめに折れる。
「僕、安くなってるプラレールはほぼほぼ買ってるんだよーね」と興奮しながら話していた。
元気な声が嬉しい。
まずは時間制の室内遊びへ
40分遊んだ。最後に10分タイマーをかけておいて鳴ったら終わりよ!と伝えるとちゃんと終えられた。
トイザらスでは、結局プラレールを買った。
家に帰り、早速レールを繋げる。
私はレールをつなげながら、カーペットにスライムがこびりついて固まっているのを発見して、爪で擦って取ろうとしていた。
彼と目が合う。
「ママいいんじゃない?」と、すごく優しい声で言ってくれた。
その諭しに、笑っちゃって、そうだね!って神経質になっている気持ちを和らげながら、レールを繋ぎ始める。
黙々とレールを繋いでいると
「ごめんね、きっとぼくが絵を描いた時に、はみ出たんだよ。ごめんね」とスライムの汚れを気にしている私の気持ちを優しくフォローしてくれた。
こんなに優しくしてもらえるのに、彼にとっては辛い集団生活を半ば無理やり連れて行くことが辛い。
でも朝から晩まで3歳半の子を楽しませてあげられる私でもいない。
まだ良いバランスは見えないけど、一歩踏み出し始めた療育デビューの日であった。