南部せんべいで温かい料理3種
冷え込む日も多くなり、熱々の食べ物がおいしい季節となりました。
南部せんべいの一種「おつゆせんべい」は煮物用に作られたものです。煮崩れしにくく、もっちりとした食感が楽しめます。
その特徴を活かして温かい料理にアレンジしてみました。
たらとカリフラワーのグラタン
写真は2人分。材料の目安は下記の通り。
⚫︎たらの切身(食べやすい大きさにカット。生の場合は両面に軽く塩をふっておく。甘塩たらの場合は塩不要)2切れ
⚫︎カリフラワー、ブロッコリー(それぞれ小房にカットして茹でておく)各4房程度
⚫︎玉ねぎ(薄切り)1/4個
⚫︎ぶなしめじ1/3パックくらい
⚫︎おつゆせんべい4枚
⚫︎顆粒コンソメ小さじ1
⚫︎シュレッドチーズ、塩、胡椒、バター、牛乳適宜
①バターで玉ねぎ、ぶなしめじを炒め、たらと茹でたカリフラワー、顆粒コンソメを加え、ひたひたの牛乳を注ぐ。
② ①がふつふつしてきたら、おつゆせんべいを食べやすい大きさに割って加える。たらに火が通り、おせんべいの芯がなくなるまで煮る。
③おせんべいが煮えた頃には適度に牛乳が煮詰まり、とろみがついている。味を見て、塩・胡椒で調える(おせんべいから塩分が出る上、後でのせるチーズにも塩気があるので、塩は控えめにするのがコツ)。
④内側にバターを塗ったグラタン皿に③を入れ、シュレッドチーズ適宜と彩りのブロッコリーをのせ、チーズが溶けて焦げ目がつくまでオーブン等で焼く(うちはオーブンが壊れているので魚焼きグリルで焼きました)。
割り入れたおつゆせんべいがマカロニ代わりです。
具材は今回たらとカリフラワーを使いましたが、えびでも帆立でも鶏肉でも好きなもので。
それにしても、板状のもちもちしたおせんべい、食べてみるとマカロニというより別の何かに似ているような…。
そうだ、ラザニアそっくりだ!
ということでラザニアも作ってみました。
おつゆせんべいのラザニア風
2人分の材料の目安
⚫︎ひき肉(好きなお肉で)100g
⚫︎玉ねぎ1/6個くらい
⚫︎ホールトマト2個
⚫︎おつゆせんべい 4枚
⚫︎小麦粉大さじ1強
⚫︎牛乳、シュレッドチーズ、塩、胡椒適宜
①牛乳200ccを鍋で沸かし、おつゆせんべいを丸ごと入れて煮る。柔らかくなったら取り出して、互いにくっつかないよう重ねずに並べておく。
②ミートソースを作る。ひき肉、玉ねぎを炒め、ホールトマトと好みでオレガノやローレル等のハーブを加えて煮詰め、塩・胡椒で調味。
③ホワイトソースを作る。①で鍋に残った牛乳に冷たい牛乳を足して200ccにし、シェイカーに小麦粉と塩・胡椒適宜と共に入れてよく振る。小麦粉がまんべんなく混ざったら鍋に戻し、とろみがつくまで弱火でかき混ぜながら加熱(牛乳と小麦粉を合わせてシェイクしておくという作り方は山ちゃんから教わりました)。
④グラタン皿の内側に油(バターでもサラダ油でも)を塗る。
⑤ ④にミートソースの1/2量を敷き、その上にホワイトソース1/2量を重ね、その上に①のおつゆせんべい2枚を並べる。この上に、残りのミートソース、ホワイトソース、おつゆせんべいの順にもう一度重ねる。最後に表面にシュレッドチーズを適宜のせる。
⑥チーズが溶けて焦げ目がつくまでオーブン等で焼く。好みでパセリを散らしたり、オリーブ油を垂らしたりして完成(ひとつのグラタン皿で2人分作っています)。
おつゆせんべいのフレンチトースト風
卵液をたっぷり含ませたフレンチトースト風の軽食を作ってみました。
2人分の材料の目安
⚫︎おつゆせんべい4枚
⚫︎牛乳100cc
⚫︎卵1個
⚫︎バター適宜
①とき卵に牛乳を加えてよく混ぜる。
②おつゆせんべいを半分に割ってバット等に並べ、①を注ぐ。ラップをして冷蔵庫へ。途中上下を返して一晩放置。
③フライパンにバターを溶かし、②でおせんべいが含みきれなかった卵液ごと入れておせんべいの両面を焼く。
おせんべいに塩分があるので、味つけはしなくても十分です。私はこういう甘くない、塩味のフレンチトーストにハムやベーコンなどを添えて食べるのも好きです。
甘くする場合は、蜂蜜やアガベシロップをかけたり、シナモンを振ったりします。
パンで作るフレンチトーストと違って、もちもちとした食感が独特です。
おつゆせんべいは、青森県のアンテナショップで買いました。汁物や鍋物以外にもいろいろ使えて便利なのに、近所では手に入らないのが残念です。
今日もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。