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ベルセルク連載再開!!! ……

多くの方には朗報だろう。作者の三浦建太郎さんが亡くなって連載が終了してしまった『ベルセルク』が連載を再開するというのだ。

身近な友人のSNSの発言を見ても、「朗報」「期待」という短い感想から、作品が誰かの手でつながったことに感動している方もいて、盛り上がっている。

私は、
「 (喜!!!) 」
という反応の後すぐに、
(ちゃんと受け取れるだろうか…?)
と感じてしまった。

やはり、三浦建太郎さんの『ベルセルク』を最終回まで、どうしても読みたかった。『ベルセルク』の休載が長引くにつれ、死ぬまでに読み終ればそれでいい… とずっと思っていた。時々の連載再開が本当に楽しみだった。

三浦建太郎さんの絵、迫力あるシーン、戦闘のガッツの動き、見開きの力強い絵が本当に好きだった。

『ベルセルク』は、これからどのくらい変わってしまうのだろう。これまでのスタッフがいるので、通常のシーンの絵は、大きくは変わらないかもしれない。それは連載再開してみないとわからない。

私はちゃんと、三浦建太郎さんのいない『ベルセルク』を受け止めることができるのだろうか?

同じ人でも、作風が変わることもある。しかし、変わらない部分もある。

例えば、『新世紀エヴァンゲリオン』は、庵野さんの代表作と言える。
もちろん、漫画より関わる人間は多いが、世界観、設定、かっこいいと感じる動き、形は、戦闘シーンは、庵野さんのものといってもいいだろう。
私は、『シン・エヴァンゲリオン』シリーズは、テレビシリーズほどハマってないし、私の好きなエヴァンゲリオンは劇場版の「Air」「まごころを君に」だ。それでも、世界観、設定、ワード、戦闘シーンは、見ていて、これこれこれ! というテンションにさせてくれる。作風は、変化するし、洗練されていくけれど、『ふしぎの海のナディア』の時から変わらないこともある。

これまでも未完のまま作者が亡くなったことはあるだろう。
別の人が続きを書く(描く)こともあっただろう。

それでも、ここまで売れた作品で、途中で作家が亡くなってしまったケースを私は知らない。

最近だと、『ゴルゴ13』のさいとう・たかを先生が亡くなったが、先生はもともと、分業制を敷いていて、先生の関わりが少なかった回もあるだろうし、その中で神回もあったろう。それに最終回の原稿はすでに金庫にあるとも聞く。ゴルゴの最後は、きっと、さいとう・たかを先生のものだ。

同じ人でも、作風は変わる。でも、同じ人だから、納得はできる… というか納得せざるを得ない。

本人が、何か特別な経験をして、変節してしまって、作風が変わった場合は、「あぁ、残念だったね」と諦めるかもしれない。生んだ人によって変えられたものだから。もし、その残念な気持ちが、他の人の手によるものなら、その変化を受け入れるだろうか?

この人が関わるのなら… と思う森恒二さんが監修を引き受けたそうだ。
これまでも『ベルセルク』について、三浦建太郎さんとも多くを語ってきたそうだ。

応援はするし、きっと期待はしてしまう。でも変化を受け入れられるかどうか、自信がない。でも本当は『ベルセルク』を楽しみたい。楽しむ機会ができて嬉しい。あぁ、大小の変化を三浦建太郎先生の変化として、受け入れられるだろうか。心静かに再開を待ちたいと思う。

(大ベルセルク展)
(大ベルセルク展)



『ベルセルク』を読みだした時に放送されてた日本テレビで放送されてたアニメも好きだったなぁ…


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