デザート作りはなぜ斯様に面倒なのか?(それでも時々作るわけ)
デザート作りはなぜにああまで面倒なのか?
料理なんて、ちょっと塩の量を間違ったって食べれるが、デザートを作る時、作ったことがある人にアドバイスを求めると、計量にやたらうるさい。
本当かよ? と思いつつも、私のたった数回のデザート作りの経験だけでも、クリームが泡立たなかったり、生地が膨らまなかったり、狙った反応が得られないことはあった。
冷ます時間などの待ち時間も多いし、泡だて器、ゴムベラ、といった普段の料理ではあまり使わない道具も多用する。デザートの時だけ使う、ココアパウダー、ベーキングパウダー、無塩バター、などの材料も多い。
時々、視聴する「DAIGOも台所」で、「いちごのレアチーズ風デザート」を扱っていた。番組が始まって二年。すでに初心者とは言い難いDAIGOさんだが「僕でもできる」と銘打って、簡単なメニューを紹介する、山本ゆりさんが講師回の金曜日のメニューだ。
視聴している時は、デザートなのにこんな簡単でいいの? と疑って、作る気はなかったが、録画を見せた妻がやる気になったこと、どんなに安くても最近では1パック500円を超えるいちごが、近所のスーパーに、200円くらいで売っていて、妻が手に入れてきたことで作ることになった。
しかし、作ってみたら、全然面倒でした。。
いちごは温めて、つぶして粗熱を取って、冷蔵庫に一時間。クリーム部分は、ヨーグルトの水切りに一時間、クリームと混ぜてから、冷蔵庫に三時間。
材料に、変わったものがなかったので、調達が、楽なだったくらい。あとは前に菓子作りをした時に購入した電動式の泡だて器が楽をさせてくれた。しかし、普段使わないので、高い棚から取り出すことすら面倒だったけれど。
なぜに、あんなにデザート作りは面倒なのか? そして面倒なのに、どうしてデザートを作ってしまうのか? 料理を作る専門家のシェフがいるレストランにも、専門職であるパティシエがいる。
暴力的とさえ思える砂糖を大量に入れても、実はちょうどよかったりする。脳を刺激する甘さ。甘酸っぱさを手作りできることもあるし、強力な甘さを作り出すこともできる。ほのかな果物の香りを感じる日もある。料理だけじゃなく、旬を味わうにもいい作業かもしれない。ちょっと時間のある休日、これからもぶつぶつ言いながら、デザートを作ってしまう日はありそうだ。
ただやっぱり、もっと簡単だったらいいのにね。
いちごを使い切りたく、倍量作ったので、残りはジャムになります。