クリエイティブになるための読書(65週目)
基本、平日読んで、土日は休む(予定がなければ、時々、土曜も)ことしている読書だけれど、今週は、久々に平日読めない日があった。心身が参っていた木曜日。一日読めなかったくらいで凹んでちゃ、続けられるものも続けられないので、まぁ、そんな週もあるさ、とやりすごす。茨木のり子さんの詩が響いた。今週は、最近、見聞きしたこと、感じたこと、読んだ作品と生活がリンクすることが多かった。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。
当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。
感想
詩
茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」が、ストレートに心に刺さった火曜日。特に後半は、ナイフを心臓に突き立てられたよう。
中也の「夏」。そう昔から夏は生命の活気づくイメージではなく、こんな感じだった。今、猛暑が当たり前になって、ほとんどの人にとって、夏はこんな感じになったんじゃないだろうか。歌詞はどうでもないけれど、真心ブラザーズの『サマーヌード』は、そのダルさを音で表現してくれている。
評論
いつもあまり私に響かない「ベーコン随想集」だけれど、今週はちょっと、あぁ、そうね。と思う部分が多かった。「生きやすさ」「許し」みたいなことを考えていたのか、そういう文脈の話を見たのか覚えていないが、ちょうどそんなことを考えていたタイミングで、「復讐について」の章を読んだ。人を憎んだりすることは、生産的ではないよね。わかっちゃいるけど。
物語
初めて、村上春樹 の物語に接した。すげー、おもしろいじゃないか。。今後、この人の短編は、この読書の時間の中で触れたい。
今週、夢占いみたいなものも含めて、「夢」に関する話をよく聴いた週。たぶんテレビ番組で。他人の夢がおもしろいと感じる作品が、こんな昔にあるんだなぁ。
実績
太字は、気になったもの、気に入ったもの
2024/6/10(月)
・【詩】歪ませないように(「現代詩の鑑賞101」)伊藤比呂美
・【評論】復讐について/逆境について(「ベーコン随想集」)ベーコン 渡辺義雄訳
・【物語】大導寺信輔の半生(芥川龍之介)
2024/6/11(火)
・【詩】わたしが一番きれいだったとき/自分の感受性くらい/木の実(「現代詩の鑑賞101」)茨木のり子
・【評論】複数のイシュー化と複合的アイデンティティ(「環状島=トラウマの地政学」)宮地尚子
・【物語】なきぼくろ(「あやしい遊園地」)江坂遊
2024/6/12(水)
・【詩】何彼襛矣(召南)(「詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」)牧角 悦子
・【対談】日本人の根っこ/日本人の感性(「日本人のこころと神道」)白井永二・工藤伊豆・上田賢治・薗田稔
・【物語】夢十夜(「文鳥・夢十夜」)夏目漱石
2024/6/13(木)
(体調不良で休み)
2024/6/14(金)
・【詩】獄中歌(アポリネール詩集 堀口大學訳
・【対談】「単純」を志向することの意味―数学と仏教を例として(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】木野(「女のいない男たち」)村上春樹
2024/6/15(土)
・【詩】木蔭/失せし希望/夏(「中原中也詩集」)中原中也
・【エッセイ】<赤大紋の話>更科のお七軒様(「そば屋の旦那衆むかし語り」)藤村和夫
・【物語】女のいない男たち(「女のいない男たち」)村上春樹
これまで読んだリスト
(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)
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