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クリエイティブになるための読書(85週目)

9月に部署異動してから、読書量を減らしている。本当は、もっと減らしたいところ。10ページ読むのも億劫なくらい、晩まで仕事のやることで頭の中がパンパン。星新一のショートショートバンザイ。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越した際、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて消化していた。今は、自分の本棚にあった本の他、主に、古書店で手に入れた本が中心。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで1時間くらいのことが多い。短い時は30分、長い時は2時間。毎日のことなので、できるだけ時間はかけたくない。

感想

岡部桂一郎さんの短歌がよかった。

献身のごとく立つ幹をいきいきと晩夏の蟻はくだりゆきたり
うつし身はあらわとなりてま輝やく夕焼空にあがる遮断機
悦楽のざっざ・ざざんざ金色の霰身を打つざっざ・ざざんざ
落暉いまさびしき屋根にとどまれり主よエンピツを返してください
まず小指薬指なか指人さし指 少しはなれて憩う親指

『現代短歌の鑑賞101』©1999 小高 賢 (著, 編集)/新書館

評論

トランスジェンダーのトイレなどの公共施設の利用の話、1970年代、アメリカのウーマン・リブ運動の中ですでに話されてたのか。当時は、極端な議論だったけど、女性の権利を認める中で、じゃあ、こういうケースはどうなんだ? こんなことは起き得るのか? という中にすでにあった。似た状況を昔から漁ることで、解決法を見だせることがあるかもしれない。

物語

時間がとれない今、星新一さんのショートショートがありがたい。すでに古典化してるので、あぁ、そういう話ね、と結論が先読みできるものも多い。みんな読んでんだなぁ

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/10/28(月)
・【詩】白熊(高村光太郎)
・【エッセイ】山村の秋(「山のパンセ」)串田孫一
・【物語】ひとつの目標(「おのぞみの結末」)星新一

2024/10/29(火)
・【詩】秋(「中原中也詩集」)中原中也
・ガンジー/アーグラー/ハヌマーン/サールナート(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」)小野員裕
・【物語】トビアス・ミンデルニッケル(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳)

2024/10/30(水)
・【詩】この部屋を出てゆく/奇態な一歩(「現代詩の鑑賞101」)関根弘
・【エッセイ】<大阪のきつねの話>油揚げが甘く煮られはじめたのは/<みそかそばの話>”晦日蕎麦”の由来(「そば屋の旦那衆むかし語り」)藤村和夫
・【物語】あの男この病気(「おのぞみの結末」)星新一

2024/10/31(木)
・【短歌】岡部桂一郎(「現代短歌の鑑賞101」)岡部桂一郎
・【評論】リブの精神分析(「アメリカ性革命報告」)立花隆
・【物語】ルイスヒェン(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳

2024/11/1(金)
・【漢詩】国殤(「中国名詩選(上)」)屈原
・狂言師、イギリスから帰る(「萬斎でござる」)野村萬斎
・【物語】侵入者との会話(「おのぞみの結末」)星新一

2024/11/2(土)
・【詩】天上縊死/卵/感傷の手(萩原朔太郎)
・【エッセイ】暑さ忘れる小泉流天丼(「食あれば楽あり」)小泉武夫
・【物語】餓えた人々(習作)(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)


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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。