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親子で挑んだ富士登山の記録:11歳の息子とゼロ合目から剣ヶ峰へ

数年前からの悲願達成しました!

「富士山に登りたい」と言っていた息子の希望を叶えるため、数年来の悲願です。

「富士山に登りたい」と言い出した小学校に入る前、途中から登ることをズルだと思っていたらしく、「さいしょ(ゼロ合目)から のぼるー」言っていました。そんな難しい要望を伴うものでしたが、初回のチャレンジでなんとか達成。なお、我々の歩くスピードは遅いので、普通の人の1.5倍、区間によっては2倍近くかかっています。これまで練習でよく通った高尾山や御岳山では、途中平坦な道や下る山道もありますが、富士山はずーーーーっと、傾斜のある登りばかり…。往復28時間、24kmの道程でした。

ゼロ日目

飲食量を調整してトイレのタイミングをコントロールするような大人と違う小学生と登るため、途中の山小屋が多くトイレの数が多い吉田口から登ることに決めていた。前日に吉田口のある「富士山」駅に移動。

翌日の富士登山に向けて、ご挨拶に伺う。

水がとても冷たい。この冷たさは暑い夏のやさしさか。自然の厳しさを示す冷たさか。

景観を邪魔しないよう、グレー色のセブンイレブンのある街。

ホテルで明日以降使わないアイテムを再確認して、ホテルでいただいた段ボールに詰めて、朝、自宅に送付。荷物は1つでも減らしたい。

初日の朝(0合目から)

6時40分

本日は、表参道から。

車道を歩き続けるのは、景色の変化がなくてつまらなそうだったので、車道と併走する遊歩道に移動。

遊歩道の通行止め

が、通行止め。元の車道へ。出だしで1コマ戻る。樹々のおかげで「イマフジ。」の示す気温ほどは暑くない。

8時15分

営業時間前(営業開始は9時らしい)

10時1分

はじめの休憩所らしい休憩所。実はここはまだ一合目の手前。10時に到着。
そして、小屋(小屋跡)と名前のつくチェックポイントはあるが、実は、5合目まで飲食できる休憩所はなし。

息子曰く、今までで食べたカップ麺で一番うまかったそう。

朝早かったので、途中で睡眠… も10分後、通り雨に起こされる

植物に寄生して涸らすというナニカ、という情報を他の登山者から得る
(息子命名:くっつき涸らし)

14時45分

5合目に到着。

佐藤小屋で腹ごしらえ。宿泊のお客さんの食事の準備でお忙しいところ、たまたま訪れたのが我々だけだったので、こころよく食事を出していただく。

15時15分

実は5号目の佐藤小屋から徒歩5分ほど上にある6号目の星観荘(宿泊先)

パルスオキシメーターが正常値であることを確認。

17時ちょうど

夕飯のお弁当
星観荘からの眺め

17時の夕食のあと、息子が寝つけず、結局、21時近くまで起きていた。星観荘に到着して、1時間くらいは寝たものの、上のほうでの御来光は諦めざるを得ないか… と思いつつ0時にゴソゴソ支度を始めていたところ、息子が起き出して「これから出る」という。ムリなら途中で寝るしかないので(夜間の山小屋のベンチ等)、息子の意思を尊重して、1時に星観荘を出た。

Q. 大体みんな何時に星観荘を出発しますか?
A. 当館の宿泊者様は以下の4パターンに分けられます。

22時:山頂でご来光
2時:8合目で登りながらご来光
4時:7合目で登りながらご来光
8時:8合目もしくは頂上に2泊目を予約されている方
山頂はご来光待ちで場所取りをしている登山者が多く、人と人の頭の間からご来光を見ることになる可能性が高いです。かといってご来光の何時間も前に登頂をして御来光待ちをするのは、低体温症のリスクが高まります。夜間の寒さは桁違いです。そもそも山の天気は変わりやすいので、山頂での御来光にはこだわらず、「見られたらラッキー」という気持ちでいたほうがいいかもしれません。

Q. ご来光は何時ですか?
A.
7月初旬:4時20分頃
7月下旬:4時40分頃
8月初旬:4時45分頃
8月下旬:5時00分頃
詳細はご自身でお調べください。

Q. シャワーはありますか?
A. シャワーのご用意はございません。

Q. 夕食、朝食は何時ですか?
A. 以下の通りです。
夕食:午後5時、午後6時 / 朝食:朝7時

Q. お水、お湯はありますか?
A. はい、お水はペットボトルで500ml/400円で販売しています。
お湯は耐熱容器をご持参の場合のみ500ml/400円で販売しています。

富士登山・施設利用に関してのよくあるご質問(里見平・星観荘)

二日目

初日の24時起床、25時少し前に5合目の少し上(星観荘)から出発。

この後、入山登録しているかどうか確認するゲートあり。

3時10分

息子曰く、キツネ面の何者かが待ち受けているような鳥居

4時14分

この日の「日の出時間」は4時49分ごろ。
今回の目的の一つ「御来光を見る」は本8合より手前で。

午前5時過ぎ

登山再開

7時44分

8合と名のついたチェックポイントが三か所あるため、息子の感想では、8-9合が達成感が得られず地獄だった、とのこと。

10時10分

11時2分

頂上到着!

今回の目標の一つ「剣ヶ峰」到着!
彼は、ここに個人的な目標をいくつか持ってきていた。うち一つは、「ポケGo」でポケモンを3体ゲットすること。たぶん固有のポケモンはいないはずだけれど、剣ヶ峰でポケモン収集。

二日目の昼以降(富士宮5合目に向けて下山)

須走か富士宮か、短時間で下山できそうな登山口から下りることにする。正午過ぎに富士宮に決めて下山開始。お互いに口数も減り、どっちが荷物を持つかで、11歳の息子とモメる。よく考えれば下山開始時、息子の直近のまとまった睡眠時間は3時間。息子も大変だったろう。下山も登り同様に大変だと心に留めておきたい。4時間くらいで降りるつもりが、頂上から6合目の山小屋までに7時間かかった。19時くらいからは、ヘッドライトがないと降りれない状況。6合目到着時点で、終バスの時間を過ぎていたので、静岡で宿泊することに決めたが、その後、タクシー乗り場(5合目)を探すまでにさらに1時間かかった。

途中に見えた街の景色だけがすばらしかった。

感想

数年来の息子との悲願、「ゼロ合目から登る」「御来光を見る」「日本のてっぺん、剣ヶ峰に行く」を無事達成。

息子の感想

・0-1合目がやたら長い(1合目まで5時間くらい)
・7-8合目が長い
・8合、本8合、8合5勺と、ずっと「8合」が続くので8-9合目は、達成感が小さくて、萎える

私の感想

20年前は、友人と分かれ、一人走りながら須走コースを降りたので、3時間程度だった。あまり疲れた記憶もなかったが、普通に歩くと下りもとんでもない長さだった。帰りも行きと同様の体力・気力が必要と認識

単調な景色が続くので、楽しみ・ご褒美を用意する

・同伴者と共通のくだらない話題(「チャージマン研」「あはれ名作くん」ファミコン時代のクソゲーの話)→動画サイトで見ている共通のくだらないやつ
・ペタグーグミ一合ずつ、一つ食べる(息子)→12枚入ってるのでゼロ合目から登っても頂上まで持つ

その他の出来事

・山小屋で新1千円札で支払いをしたら、二度ほど「お、新札だ!」という反応があった。偽札と思われないか不安だったが、そんなことはなかった。

※準備に関して

週末は混雑必須ということなので、有休取って平日に!!
山小屋を予約する場合も、土日は、早めじゃないと難しいかと。

今年(2024年)から必要だったこと

・入山登録が必要(2024年は吉田口のみ?)

アイテム

用意した防寒具はすべて活用した
・ジャンパー×2(借り物)
・ウインドブレーカー(息子用)(借り物)→ジャンパーで防げなくなってから
・手袋(岩場で怪我しないための用途もあり)
・カイロ(息子だけ利用)→ウインドブレーカーでも寒さを感じるようになってから

その他のアイテム
・風が強くなかったのでサングラスは使わなかった。息子用に、メガネの上からつけるサングラス(借り物)も用意したけれど不要だった。

・塩タブレットがよかった。活動源の一つ。

・飲み物は、1合目前、5合目、8合目あたりで手に入る。飲食は金で解決したい(親子2人で2万円あれば安心か…?)。大きなペットボトルに移し替えるなどして空のペットボトルはその場で返却する。それでも、下山後確認したら潰したペットボトルがリュックから10個出て来た。ゴミを減らす工夫はもっと考えたほうがよかったかもしれない。

・ゴミ袋たくさん(コンビニの袋)→ゴミ、汚れた衣類、濡れたゴミ等
・シャワーが浴びれないので汗拭きシート
・パルスオキシメーター(購入):高山病は結局のところ本人の自己申告でしか判断できないと思いつつ、数字上で客観的に判断できるなら、と購入。計測することでちょっと安心が得られた

・Nintendo スイッチ:登山は(特に子供にとって)暇が敵。雨に濡れないように、保護すると結構荷物になるのだが、一応、持参。

あるとよかったもの

・耳栓:山小屋は隣の音がめっちゃ聞こえて思うように寝れなかった

★YAMAPアプリ

20年前に登った時は、夜間「こっちでいいの?」と正しい登山道に不安になり、登山中は「いつまで登ればいいの?」という疑問が何十分も続く苦行を味わった。「いつまで続くの… もう嫌!」という感情はあったが、アプリのおかげで、「あぁ、さっきの山小屋から、次の山小屋までのうち、もう半分は通過したのね。」と判断できてよかった。痛みがいつまで続くかわかるのはありがたかった。そのために、すぐにバッテリーが死ぬスマホを新機種に交換し、容量の大きいバッテリーを持っていった。


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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。

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