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クリエイティブになるための読書(93週目)

1,000日もインプットすれば、誰でもクリエイティブになれるよ、というレイ・ブラッドベリの提案にしたがって始めた読書習慣。ようやく半分に到達。私は、クリエイティブな人間に近づいているのだろうか。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越した際、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて消化していた。今は、自分の本棚にあった本の他、主に、古書店で手に入れた本が中心。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで1時間くらいのことが多い。短い時は30分、長い時は2時間。毎日のことなので、できるだけ時間はかけたくない。

感想

時々、この「詩」の枠として、歌詞のある曲の詞だけを音読する。YOASOBIの曲が好きなわけでもないけれど、ちょうど物語シリーズのアニメをやっていて、ヘビロテ中だったので、オープニング曲「UNDEAD」の歌詞を読んでみた。

ここ数年、「死ぬまで生きる」を座右にしたいと思っていた。目の前のことを受け入れる、しがみつかない、でも生を諦めない(病気をしても世に用意された治療なら受ける)みたいなことだけど、だいぶ説明が必要だった。

YOASOBI「UNDEAD」の歌詞の中に「死ぬまで生きる」に代わるとてもいい言葉を見つけた。「生きてることを愚直に果たす」。その後に続く「めざせハッピーエンド」までいい。もちろん、音・語感のよさで選択された言葉ではあるのだけど、歌詞にある通り、ハッピーエンドは目指すべきもので到達するものでもないのかもしれない。死ぬ直前まで、目指そう、ハッピーエンド。しばらく私の座右の銘にしよう。

そして、「死ぬまで生きる」を説明しすぎたのがこちら(↓)。

評論

大学生の時、私の思考の拠り所になっていた本を久々に手に取った。

人間を知るには、人間と獣との境界を知ればいい。じゃ、一番近いサルと人間の違いは何か? 人間固有だと思っていたことが、観察をすれば、実はサルや他の動物、あるいは昆虫にさえ見られる行動だってある。複雑な構造や機能を持ったとはいえ、行動一つを評価すれば、人間のほうがよっぽど下等で、汚いことだってある。勝手に人間を高尚なものに仕立て上げないために、やっぱり「サル」と人間の違いは知りたい。2025年、しばらく「評論」枠のお供に。

物語

薬種問屋の主人の妻と手代・正七との関係「最後の夜」が、すごくエロかった。二人の関係が丁稚にバレて、強請られる。バレた後、最後の行為に及ぶ二人の興奮がうまく伝わる。昔からある設定・フォーマットって大事。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/12/23(月)
・【詩】或る夏の夕/悲歌/受難(アポリネール・堀口大學訳
・引用には力がある(「私という小説家の作り方」)大江健三郎
・【物語】鳶八丈の権(「夜のコント・冬のコント」)筒井康隆

2024/12/24(火)
・【詩】偶作 四篇/花下仙人に遇ふ/母をおもふ(高村光太郎)
・コテ/アイビーハウス/モンタニエ(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」)小野員裕
・【物語】最後の夜(「10分間の官能小説集」)阿部牧郎

2024/12/25(水)
・【詩】Do not go gentle into that good night(ディラン・トマス)
・【エッセイ】「笑犬樓よりの眺望」原稿料を暴露する(「笑犬樓よりの眺望」)筒井康隆
・【物語】婚礼の夜(「剣客商売(三)」)池波正太郎

2024/12/26(木)
・【歌詞】UNDEAD(Ayase)
・まえがき/ヒトとサル・今西錦司(「サル学の現在」)立花隆

・【物語】悩みのひととき(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳

2024/12/27(金)
・【短歌】中城ふみ子(「現代短歌の鑑賞101」)中城ふみ子
・【エッセイ】百日紅/桐の木を植える(「立子へ抄」)高浜虚子
・【物語】真鶴(「小僧の神様・城の崎にて」)志賀直哉

2024/12/28(土)
・【詩】夜と魚/語彙集第九十章(「現代詩の鑑賞101」)中江俊夫
・【評論】九十九里坂の海賊の家―江口寿史論+鴨川つばめ論 第一部他人の章(「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ(後篇)」)橋本治
・【物語】火星探検(「夜のコント・冬のコント」)筒井康隆

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。