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カレーなる国際交流会(バングラディシュ編)に参加してみた

千葉県流山市在住のイラストレーター・ノグチノブコです。
先日、我が地元・流山で行われたイベント「カレーなる国際交流・第一回」に参加してきました。国際交流ってなんだ?状態で参加しましたが、とても面白かったのでマンガとレポートにしてみました。

ということで、ここからマンガが続きます。

カレーなる国際交流に参加してみた(マンガ編)

より詳しく・文章と写真で解説編

「カレーなる国際交流」
会場は私の地元である流山市の公共施設で行われました。いつも知っている場所だけど今日はエスニックの香りでいっぱいです。

イスラム教は戒律によって豚が食べられないため、カレーはチキンカレー。
本日は国際交流のめでたい席ということで、オスの鶏を丸ごと1羽使いたかったとロニーさんが話してました。
日本では性別のハッキリした丸鶏を探すとコストがかかりすぎるということで、スーパーで売っているあらゆる部位を使ったチキンカレーとなりました。

この鍋があともう1つ

今回の参加者(子ども含めて多分25〜30人くらい)に対して作ったカレーは50人前。
倍じゃないか!と思うのですが、バングラディシュは食べるのが大好きな国民性。おかわり前提で調理をするみたいです。

お肉もすごい量なのですが、玉ねぎもすごい。
一体何個の玉ねぎだったんだ。

早めに手伝いに入っていた方々が切ってくださっていた……ありがとうございます

ロニーさんいわく
「バングラディッシュの料理には玉ねぎを必ず使います。玉ねぎが不作の年はニュースになって国内がパニックになるくらい、なくてはならない存在」
とのこと。
バングラデシュがそんなに玉ねぎを使う国だとは知りませんでした。

食材を炒めて煮込む最中に「ギー」というバターみたいな油を缶からドカッ!ドカッ!と投入。
ギーというのは、バターからさらに不純物を除いたもので、純度の高い油脂のこと。
そのときの写真がなくてイメージしづらいのですが、いくら50人前とはいえそんなに入れるのか!?っていう量を浮かべていただければと思います。
ギーはけっこうな高級品ですが「今日はおめでたいから(たっぷり入れよう)」と言ってました。貴重なギーをありがとうございました。

そしていろいろなスパイスを鍋に放り込んでいきました。
把握できませんでしたが、スーパーでも見かけるカルダモンとかクミンなど。

これは一部です。木みたいなのとか粉とか。

スパイスの他に謎の液体を入れていたことをよく覚えています。
ラベルをみると、ひとつはローズウォーター、もうひとつはケウラウォーターと書かれていました。
このとき初めてローズウォーターとケウラウォーターの存在を知りましたよ。

ローズウォーターはバラで、ケウラウォーターはタコノキ属の花から抽出されたエッセンス水。
ふたつとも化粧水っぽい雰囲気で、違和感がありましたが(やや心配になる香り)どんどん炒めてどんどん煮込むと、いつのまにかカレーになってました。
本当に「いつのまにか」だからすごい。
日本の家庭カレーはレトルトのルーを加えた瞬間にカレーになるけど、スパイスカレーは徐々にカレーになっていくのです。

気づいたらこうなってました

カレーの出来上がりにあわせてビリヤニも。

初めてビリヤニを作ってる様子を見ました。米と玉ねぎを炒めて、最後に何かの液体を加えてました。あれはなんの汁?何かうっすら味のついた汁でしょうか。聞いておけばよかった。

なにかの液体を大量に入れる

その後は強火にかけた状態で放っておく。
あれほっといて大丈夫ですか!?こげませんか!?とヒヤヒヤしてたけど、気が付いたらパンパン(蓋が持ち上がるくらい)のビリヤニが出来上がってました。
ビリヤニってこうやって作るんだ……。

そして出来上がったカレーを盛り付けていただきますの時間。
こちらが振る舞われたカレーです。

玉子もひとり1個トッピングしてくれました。

お肉はホロホロ。そしてカレーは全然辛くない。
そういえば辛みとなるものは一切入れてませんでした。
バングラデシュ人は辛いものも食べるけど甘党だと言ってました。日本人の舌に気を遣ってくれたのか、そもそも辛いのが苦手なのか。

あと何気においしかったのはレンズ豆のスープ。
ポタージュスープを5倍くらい濃縮したような、ボテッとした食べるスープ。すくうとレンズ豆がいっぱい入ってました。
これは日本の味噌汁のような位置付けというぐらい親しまれていて、家庭の味があるみたい。

あんなにパンパンになっていたビリヤニは、硬すぎず柔らかすぎずちょうどいい食感になってました。こりゃうまい。

おいしいはベンガル語(バングラデシュの国語)で「モジャ」だそうです。なんかかわいい。流行りそうな気がします。

カレーとビリヤニがおいしくて、もりもりガツガツ食べて(なんとなく周りも食べるペースが早かった)結局おかわり。
みんなでモジャモジャ言いながら食べました。

キジカフェさんが用意していたジャパニーズスタイルカレーもいただきました。
こちらもおいしい。いやーカレー三昧です。

食後はロニーさんによるバングラディシュについてのプレゼン。

バングラディッシュは若者の数が多くてとても勢いがある国。
今は発展途上国でインフラが行き届かないエリアも多いけど、インターネットはどこでも使えるように張り巡らされていて、若者がIT職につけるように国が支援しているそうです。

面白かったのは、バングラディシュでは四季が6つあるって話。
・夏の季節
・モンスーン(雨季)の季節
・秋
・冬の前
・冬
と、微妙な分かれ方をしているそうです。
「冬の前」ってなんかいいな、日本の晩秋の空気とはまた違った感じでしょうね。
行ってみたくなりました。

ロニーさんが日本のすごいこととして上げていたのは、行政のシステムが行き届いていることです。行政手続きなど、日本では当たり前のことがバングラディシュではまだ不安定。お金を払わないとやってもらえないこととかもあるそうです。


日本に限らず世界が変化していくし、最近は近所に海外の人が住んでるっていう状況もだいぶ増えてきました。

こういったハードルの低い国際交流イベントを通じて外国の人と関わっていき、お互いのことを知れるような機会が増えればいいな。

こうして食卓を囲んで話してみると、なんだか親近感がわいてくるので食って偉大だなぁと思うのでした。


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