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毎日運動する方法 アウストラロピテクスの記憶

適度な運動は身体に良い。

そんなことは当たり前。分かってる。でもどうしてもやる気にならないんだよねー、ってことありますよねー。

ありますよねー、なんてもんじゃないです。私は常にそうです。

どうしてなんだろな?とずっと不思議だったのですが、

その答えが新聞に書いてありました。

私たちのDNAに刻まれた原始人の記憶のせいだそうです。

何百万年の人類の歴史上で見れば、われわれが食料に不自由しなくなったのは、ほんの最近のことである。

それまで人類の歴史は「どうやって食べ物を得るか」の闘いの歴史であった。エネルギーを温存することはイコール、食料探しに伴う危険を減らすことである。

私たちの心の奥底でアウストラロピテクスが「ったく、そんなふうに無駄に動いて、大切なエネルギーを無駄にすんじゃないよ!」と

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叫ぶのである。

「計画的な」エクササイズよりも「場当たり的な」「気まぐれな」エクササイズのほうが成功率が高いという研究結果も、その原始人説を裏付けている。

...のだそうな。

突然ですが「サトリ」という妖怪をご存じですか?

人が思っていることを「悟って」、例えば、よしゃ、なんか運動でもすっか、と考えるとすぐにそれを察知して邪魔しにかかる。反対に、本人の意図しない行動、例えばバナナの皮で滑っちゃったりすると、サトリは度肝を抜かれて姿を消すのだそうです。

アウストラロピテクスなのか、サトリなのか、もしくはその両方ががっちり握手しているのか分かりませんが、よしやろう!と意識しすぎるとうまくいかないことがありますね。

そこで私が編み出した方法はこうです。

「運動」を頭に浮かべないように細心の注意を払いながら、さてNetflixでも見ようかなというくだけた雰囲気で、さりげなくテレビに近づいていきます。

そして心を無にしたままエクササイズ用のDVDをケースから取り出してすかさずプレーヤーに入れたら再生ボタンを押す。あとは「眼に映った動きを真似する本能」に忠実に従うだけ。

友人は、ジョギング用のウェアをパジャマ代わりにして寝るのだと言っていました。起きたら何が何だか分からないまま外に出るように自分を仕向けて、そのままなし崩し的に走ってしまうんだそうだ。

アタマに判断するすきを与えない、これが最近の私の戦略であります。っていいのかなー、こんなんで。

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