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「太陽の棘」原田マハ

良かった


原田マハさんの小説はすでにいくつか読んでいたけど、
なかでもめちゃ良い作品だった

近所の古本屋で150円で買ったのが申し訳ないくらい
(誰に対して笑)


終戦直後の沖縄駐在軍医と
沖縄の絵描きとのアツイ物語

実話を元にしているなんてビックリ

いや、アツイなんていうカジュアルな言葉で片付けてはならない


戦争がもたらした沖縄の島と人々への境遇

アメリカ人と沖縄人という圧倒的立場の違いを越えた友情の関係

アート(芸術)に対する想い


とても学びと感慨深いものを得ることができた

そしてそれらをすべてまるっと包み込むような
原田マハさんの優しい愛のようなものも感じたなぁ


いい余韻に浸っています


“描くことは生きること”


それは単に上手に描くことではない

彼らにとって “描く” ということは人生に紐づいているのである


自分もまがりなりに写真を生業にしている

商業的な思考にだけなるということにはしたくない

撮ることは生きること


足元にも及ばないが、彼らの生き様に感銘を受けたのでした




よいものを読ませていただきました

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