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【400字コラム】年賀状仕舞い
年賀状が早々に刷り上がって送られてきたのに、まだ1枚も書けずにいる。
一昨年、昨年と義父母が相次いでみまかったので久しぶりなのだが、この2年の間に、いわゆる年賀状仕舞いを宣言している友人知人も少なからずいる。
とはいえ他人は他人、自分は自分なのであって、僕にしてみれば、そろそろ半世紀になろうとする人生で関わり合いになった人たちの中には、年に一度の淡い文通でしか接点のない方もいるから賀状は続けてきたし、普段から手紙を書くことは習慣にしているから、年初だけが特別ということもない。
惰性で文通するよりはやめてしまった方がスッキリするという考え方もあるだろうから、年賀状仕舞いの風潮を決して否定しないけれど、自分から関わり合いを切り捨てるような流儀は如何なものかと思うし、自分の筆不精や、友人知人への不義理を放置する言い訳に年賀状仕舞いなどと言い張り流行に乗ったフリをするが如きは勘弁願いたいと強く思う