サイダーのように言葉が沸き上がる
コミュニケーションの苦手な少年。
ヘッドホンをつけて、俳句を作りSNSに俳句を載せる。
携帯には季語の「季寄せ」を装備。
少女は配信をしているが、歯の矯正器具を見せたくない見られたくない。
静かに進む物語。
引っ越しを控えた少年のバイト先は老人の「デイサービス施設」
そこで老人たちと俳句を作ったりする。
老人たちといるショッピングモールでカバーが同じだった携帯を取り違えることで少女と知り合う。
デイサービスの老人の一人ふじやまは、亡くなった妻のレコードを探していた。妻のレコードを売るために作ったLPレコードを売る店だ。
見つからない妻のレコード。閉めることになっている店。
妻の声を忘れていく哀しみ。
青春の恋愛を後押ししているのだけれど
その裏に、50年前の老人の青春の思いがある。
50年前か~~
吉田拓郎もチューリップも赤い鳥からの紙風船も
高田渡も℞Cサクセションも五つの赤い風船も
みんな50年以上前から活動していたわけだった。
俳句もなじみやすくわかりやすかった。