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詩の勉強会

詩の勉強会があった。
実は今回は「直し」はなかった。
プレバトの人たちが「直す所ありません」と言われて喜ぶ気持ちが
とても良く分かった。
今回は良かった と言ってもらえた。
詩は以下である。

予備
              
引っ越しの日 新居の鍵がなかった
文字通り
ポケットもバッグもひっくり返したが
なかった
鍵の紛失なんて初めてだ
 
タクシーを走らせ着いた引っ越し先の
予備のカギの入った机は
トラックの一番奥にあった
 
それから二週間 鍵は見つからない
駅までの道に慣れ
道沿いの家にもその庭にも親しみを感じ始めてきたが 
違和感は消えない
あの鍵が開けるべきだったドアを
自分は開けたのだろうか
予備のカギで過ごしている自分は予備ではないのか
 
引っ越しの荷の箱がすべて空になる時に
「希望」とともに鍵が現れるとは
もはや思えない
 
あの鍵が閉じるべきだったドアを閉じることが
今 できているのだろうか
この予備のカギで



カッコ悪すぎてnoteに書けなかった事実。
置き忘れて後から出てくることなんて星の数ほど経験があるが
本当に出てこないことは初めてだった。

正直に言って、今回の参加者の詩が送られてきた木曜日、
心がざわざわしたし、とても落ち込んだ。
プレバトではないが、出したときは、
それなりに精いっぱいの作品なのである。
こんなに苦しいことを続けるのか? と一瞬本気で考えたが。
今の暮らしの中で、プレッシャーを感じながらも成長できるものは
「詩」が筆頭なのである。自分をなだめたのだった。

詩はパソコンで、開いたままにしながら、何度も読み返し、直した。
もしかしたら似たような作品は既に書かれているのではないかと恐れた。

今回は、事実がひどすぎたことがラッキーだった部分もあるかもしれない。
鍵は、未だに見つからない。


本当は、みんないろいろ言われているのだ。
実力に格差があり過ぎると思っていじけているのは
私の方かもしれない。
ちゃんと勉強しよう。
呆れられないレベルで書けるように。



抜けなくてはならないのは自分自身の暗闇か



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