パーシージャクソン ヘルメスの杖
パーシージャクソンのシリーズは全部読んだと思っていたら
読み残しの外伝が図書館にあった。
パーシージャクソンを最初に読んだとき
パーシーはADHDで、同級生が話していることは
全部ギリシャ語に聞こえるという設定に驚いた。
it's all greek to me という英語表現が使われていたんだと思うけれど、
それが、実はギリシャ神話のポセイドンと人間の母とのハーフで、
半神である、という事につながっていく。
この本には、作者自身の解説が載っていた。
実は、自分の息子がADHDで難読症で文字を覚えるのが大変で、その息子を主人公とした物語を作ったのだそうだ。
そしてその息子ヘイリーは難読症を克服し、物語を書きはじめ、
パーシーの物語世界を広げてくれた。
「はてしない物語」の中によく出てくる
『それはまた別の話』を書いたのである。
ゼウス達オリンポスの神々は
クロノスやガイアなどの神たちと戦ったのであるが、
パーシー達「オリンポスの神」の側ではなく
敵方「クロノス」との戦い後の物語を書いたのである。
ハリポタの次を狙ったように映画は作られたらしいが
成功したとは言えない。
神話の世界観を伝えるのに、キャラやエピソードが多すぎて
破綻したのかもしれない。
日本神話で言えば
イザナミが産んだいろんな神と
イザナギが産んだアマテラスたちとの戦いみたいな感じだが、
多神教になじみがないとめんどくさいかもと思う。
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