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アステロイド・シティ

私は、きのこ雲も時々見えるアメリカ中西部という言葉と
「宇宙人」というワードに惹かれて、見ようと思った。


チェルノブイリの原発事故の後
「ジョンウェインは何故死んだか」という本も話題になった。
実は読んではいないが、核実験やりまくった砂漠で
西部劇をずっと撮っていたジョンウェインは・・・という話だ。
インディジョーンズにも、一度 砂漠の実験施設に紛れ込み
冷蔵庫にこもって、一緒に飛ばされながら危機一髪助かった
というエピソードがあった。
黒い雨なんて絶対降らない砂漠では
青空が広がり、放射能は世界に拡散するのである。

チェルノブイリ後に読んだ本の中で覚えている言葉は
核実験前に、白血病関係の統計なんて取っていないので
増えているかどうかはわからない というものである。
 (つまりがんが増えている理由にして良いか
   不明という事にしたいのだ)


宇宙人で思い出すのは「ロズウェル」である。
宇宙人はいたのである。
そう言えば
「未知との遭遇」でも宇宙人は確かにいた。


舞台裏みたいな場所では宇宙人役の人もいるので
けっこうガッカリなのである。

とはいえ
いろいろなことを想起させる作品というのは良い作品なのではないか
という気もするのである。
作品の世界に引きこんで、
ストーリーだけを追う気分にさせるものだけでなく
これはこれで、と思う。

出てくる幼女三姉妹がやたらと可愛くて空恐ろしい。
「私たち孤児になるの」という言葉から
「私たちは半分魔女で半分宇宙人」というものまで。


そういえば最後近くに
目覚めたければ眠れ」という言葉が連呼される。
これがなんとも象徴的な感じもした。

私たちは一度も目覚めたことはないんじゃないか と。


ついでに言うと、不登校の子たちは
「眠りたくない 眠ったら明日が来てしまうから」ということがある。

学校に行かなくてはならない、と追いつめられる「明日」なのである。
体育会系の教師たちには受け入れられない感覚である。
息子の担任なども
「食欲がないとか眠れないなんて経験は一度もない」と言っていた。

なんていうか、本当にさまざまなことを思わせてくれた。


全然感想が違う二人。

 実は私も数瞬意識を失いました(笑)
 字幕映画で目を瞑ったら、話が分からなくなるのは当然なのであった。


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