賢女ひきいる魔法の旅は
この話では結界で覆われてしまったある島を
結界を破るために訪れる という冒険の話だ。
四つの島の男と、四体の守護獣がいること
という条件が付くのである。
賢女ベックは、エイリーンの叔母であるが
ある島で呪いをかけられ
12歳のエイリーンが賢女として
みんなを率いていくことになってしまう。
守護獣も、男たちも、どちらかと言うと
そんなにパッとしていないところが良いかも。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの、遺作だったそうだ。
書き終えずに亡くなり、
妹が続きを書いたのだとか。
九割方できていたそうだが、翻訳者も
「ここから」と特定しづらいくらい、上手くつないでいるとか。
回収されていない伏線はありそうだが。
よく考えると「大どんでん返し」
というほどでもなかったかも。
島が結界に覆われる というと
小松左京の「首都消失」を思い出してしまったりする。
小松左京の小説では、何年か消失状態が続いたが、
ファンタジーの解決はそこまで時間はかからなかった。
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