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koba445
父と豆大福
父は豆大福が好きだった。
おはぎの方が好きかと思っていたが豆大福も好きだった。
ということで、昨日の墓前には
ほんの一分くらい、豆大福とおはぎを供えたのだった。
介護住宅に入居する直前には足も弱っていた。
急に血圧が下がって倒れることもあって
電車バスで三時間近くかかるところに住んでいる身としては
行くのも大変だし、救急車からずっと
ついていてくれる人にも申し訳ないし、という状態だった。
本人はいくらでも歩けるつもりだったようだけれど
施設側としては、一人で散歩には出せない。
そしてだんだん歩けなくなった。
好物のおそばが出た時に頬張ってしまい、
呑み込めずに窒息しそうになって、救急車を呼ばれた。
飲み込む力が少しずつ弱くなり
作り直した入れ歯も、はめたままでいるのが大変で
そのうち入れ歯もしなくなった。
それでも二年位はおはぎは食べていたけれど
その後、水ようかんになった。
〇〇さんの点滴みたいなものよね と言われたりした。
豆大福を食べられるようにはならなかった。
きざみ食からムース食に代わっても
自力で大半は食べていたので
100歳まで生きるかと思っていた。
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父の年金は私の倍額だったけれど
最後の方は、年金だけでは足りなくなっていた。
施設の職員さんたちと「私たちはここには入居できない」
と良く言い合っていたけれど
無策な政府はどうしようもない。
要支援の基準を厳しくしたり
医療費負担を上げたり。
物価は上がる一方だったり。
平地でも姥捨て山とはこれ如何に。
だれか
~~~が如し をつけて下さい。
枯れ木も山の賑わい という言葉が洒落にならなくて。
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