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あの年のクリスマス と ネクストロボット
あの年のクリスマス
子どもと大人のすれ違いを描いている。
大人はプレゼントを買いに行こうと思っているのだが
子どもは、子守をさせて置いてけぼりとしか思わない。
母子家庭の少年は、父親との面会日だという事でおいて行かれる。
日頃から母親と過ごす時間が無くて転校したばかりで寂しい。
天候が悪くなり、フェリーは動かず、無理して陸路をと思ったら事故に遭う。
その天候の悪さで、父親とも会えなくなり一人で過ごす少年。
介入してくれるのは、サンタクロースと一人暮らしのベテランの先生。
この先生のキャラクターがとてもよい。ポーカーフェイスで厳しいが
子どもの状況をよく見て手助けをする。
ちゃんとハッピーエンドで終わる。
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ネクストロボット
けっこう銃弾が飛び交い、ロボットが壊されまくる物騒な面がある作品。
思春期の、いろいろぶち壊したい感の象徴にしては と思えなくもない。
一人一台小型のアシスタントロボットを持っている時代に自ら拒否して持たない少女メイ(リュックの中に折り紙の作品が入っていたりする子)。ロボットに押さえつけられて持ち主に殴られるみたいな場面もある。
母は、ロボット会社のCEOが出て来て宣伝するようなイベントが好きで。
ここにも母と子のすれ違いがある。(父親は不在)
ある時 母から離れて(離れるとしつこく補導するようなロボットが追ってくるのだ)たまたま今までのロボットを設計していた博士がこっそり作っていたロボットを起動させてしまう。
そのロボットは、ものすごい武器が搭載されていて、もちろん自立学習型であるが、何故かメモリーが少なくて、メイの画像のどこを消そうかと迷ったりする。そしてある時武器に割いているメモリーを犠牲にすることにする。
CEOが実はとんでもないことになっていて、かなりの破壊の末に解決するのだが、その後始末は大人のする事なので出てこない。会社はどうなる?
ロボット一辺倒社会は変わるのか?その辺はスルー。
そういうところは大人には微妙に物足りないのであった。
そういえばかつて読んだ「野生のロボット」が映画化されるみたいだ。
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