在宅鍼灸師なら潤いにこだわりませんか?~後編~
こんにちは。
養生担当 ” のぶ ” こと千葉宣貴です。
当月も宜しくお願い申し上げます。
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今回も【潤いにこだわってみませんか…?】と題して、在宅医療現場における潤いの重要性をあらためて考えてみたいと思います。
前回は「潤い」のキホンをお伝えしました。
今回は在宅医療現場で見受けられる 潤いの変調と養生 を紹介します。
購読者の皆さん、宜しくお願いいたします。
はじめに
この記事の目標は、潤いをとおして患者さんのカラダの変化がわかるようになることです。
潤いをとおして患者さんのカラダを考えてみましょう。
そして施術や生活習慣のアドバイスに役立てていただけたらありがたく存じます。
もう一度前回の記事を読んで確認しましょう。
↓ 過去の記事もご覧ください ↓
加齢と老化
基本的に
加齢 → 年を重ねること
老化 → 加齢にともなって起こる心身の衰え
いざ現場に出ると「よくわからない」「不思議だ」ということに出くわします。
そんなときは、あれこれ決めつけるのではなく「もっとこうしたら良くなるのでは?」というようなポジティブな思考で常に大切に周囲とかかわれるとよいですね。
高齢者は…だ
わたしが新卒で入った職場の上司が常々口にしていたこと
べつに悪口ではないですよ。
単純に 高齢者=潤い不足 という前提をもちなさいということです。
腎気(先天の精)や腎陰(潤い)はこのグラフと同様に絶対量が減少していきます。
見た目や身体機能の変化
これらは上記のグラフと同様、五臓の 腎の変調 です。
潤いを蔵しているのは腎ですから「先天の精」の減少がベースにあります
。
つまり 老化=先天の精の減少=腎陰(津液)の総量減少 ととらえることができます。
大前提としてこれらは「当たり前」に起こることです。そして「個人差」が必ずあります。
老化の悩みと潤い
まずは高齢者がご自宅でどんな生活を送っていらっしゃるのか。
最も身体機能が低下している 寝たきり を例にして説明します。
寝たきりを整理
寝たきりのかたが抱えるお悩みを挙げます。
とくにこの辺りが目立ちます。
そしてわれわれ在宅鍼灸マッサージ師が介入できることでもあります。
東洋医学で寝たきりをとらえる
東洋医学では『久臥』
寝たきりはおもに「気を傷める」と考えています。
気をメインでつかさどる臓は「肺」ですから、肺活量(呼気量・能力)が低下しやすくなります。
『病は気から』というくらいですから東洋医学の観点からみて、久臥は「すべての不調のはじまり」と考えられています。
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