介護福祉士 スゴいよ!
『PDCAはもう古い!これからはOODAだ!』
という記事をよくみます。介護現場で働く私の感想は、
いまさら!?むしろ古い考えでは!?
まさに寝耳に水。世間知らずを実感といった状態でした。
なぜなら、介護の現場でOODA思考は当たり前のこと。むしろこれができないと痛い。と思っていたからです。
では実際の介護現場でのOODAはどのように行われているのかまとめてみます。
①観察(Observe)
利用者さんの基本情報はもちろん頭に入れておかなければいけません。
しかし、その日によって体調や精神面は大きく変わってきます。
一日のなかでも時間帯によって、言動が大きく変化(日内変動)する人もいます。
結果、今その瞬間の状態(ADL)を瞬時に把握することが重要なのです。
会話、表情、行動 etc
アプローチを変えながら情報収集していく。
・声に元気がない
・少し辻褄が合わない
・顔が怖ばっている
・眠たそう
・足の運びが悪い
『気付き』そこから支援の全ては始まるのです。
②情勢への適応(Orient)
ある程度、情報が集まったら仮説をたてます。
自分の知識、経験をフル活用して
いくつかのパターンを引き出します。
・声に元気がない → 体調が悪い? → 熱がある?
・辻褄が合わない → 認知低下? → 精神不安?
・顔が怖ばっている → 体調が悪い? → 精神不安?
・眠たそう → 寝不足? → 昼夜逆転?
・足の運びが悪い → 筋力低下? → 寝不足?
考察がかぶっていてもいいんです。
この引き出しの多さは介護福祉士としての実力といっても過言ではありません。
③意思決定(Decide)
仮説をできるだけ引き出したら、可能性の高いものを選択していきます。
考察がかぶっているものがあれば、信憑性は増してきます。
体調が悪そう ↔ 精神も不安定 ↔ 寝不足だから↔ 十分な睡眠がとれていなくて足が動きにくい
ここは過去の経験が活きてくるところ。
経験が浅い介護福祉士はなかなか決断することができず、次の行動に移すことが困難です。
④行動(Act)
あとは、導き出した自分の答えを
実践していくだけです。
もちろん実践できるだけの介護技術は必要ですが、必要であれば周囲の協力を得ることも大切です。
リスクを最低限に減らして、
さらには①観察を行いながら支援していきます。
…ということで、
これができないとスタートに立つことができないんです
朝から晩まで利用者、場面、時間が変わるたびにOODAを繰り返します。
できて当たり前という感覚ですが、
専門職として少し胸を張ってこの記事を書いています(*Ü*)
今回も最後まで読んで頂き
ありがとうございました(´ω`)