『介護力 = 人間力』 介護すると身につくスキル~尊重する心~
介護力は磨けば磨くほど、人生に深みと学びを与えてくれる。
『生きる』『死ぬ』とはどうゆうことなのかを教えてくれる。
心の豊かさ=人生の豊かさ=幸福な人生
介護をすると身につくスキル『尊重する心』の理由をご紹介します。
『できる、している』を増やす
介護福祉士は利用者さんの行える生活動作が維持、向上できるように関わっていきます。
例えば…
服の着脱で右手だけ麻痺が残り、上手く袖が通せない方がいたとします。
介助者は右手の袖通しだけ介助、または袖の通し方をアドバイスします。
あとは傍で見守るのです。
時間が掛かったとしても、自分で出来た達成感と機能維持の効果があります。
もちろん多忙な現場ですので、介助者が全て介助してしまうほうが、時間短縮で効率的なこともあります。
しかし、過介助は自分都合だと専門職は知っています。
自分都合で『できる、している』を奪うことは絶対にあってはいけません。
そこで相手を尊重する心が必要なのです。
常に主導を相手に置く。
手を出さないほうが、よっぽど難しくて見極めに専門性が必要なことなのです。
自己実現を支援するということ
本人が望む自己実現を支援していく。
利用者本位の姿勢はとても重要です。
家族介護では家族(介護者)の想いで、『こうなって欲しい』と強く思うものです。
ただ、もしかしたらそれは理想、価値観を押しつけているかもしれません。
介護熱心な家族が「こんなにしてあげているのに」と、いつの間にか虐待の落とし穴にハマっているケースもあります。
あくまで本人の意思を尊重し、専門家としてのアドバイスをしていく。
時には自分の意見は捨て、相手の価値観に寄り添っていくことも大切です。
人生の先輩に囲まれている環境
介護福祉士をこころざすと、学生時代・資格習得・社会人と継続して学びや研修の機会が多いものがあります。
それは接遇(言葉遣い)、虐待防止、傾聴です。
どれも根底にあるのは相手を尊重する気持ちです。
仕事で関わるお客さんは、高齢で人生の大先輩方がほとんどですが、介護を受ける側という弱い立場にいます。
残念ながらこの立場を勘違いして、自分都合の介護をしてしまった結果、虐待に発展してしまうケースがあります。
たとえ立場が弱くても、人生の大先輩という尊厳を大切に接していかなければいけません。
そしてなにより認知症対応には尊重が求められます。
認知症の方の世界観を決して否定せず、受容しながケアを行っていく。
尊重の心があるかないかで、認知症対応には雲泥の差が生じます。
仕事のできるできないに直結するのです。
以上のことから、介護福祉士には『尊重する心』が大切であり、介護力を磨いていく過程でどんどん身につけていくことができるスキルです。
尊重する心がコミュニケーションスキルとなり、人生の豊かさに繋がっていくのだと思います。
今回も最後まで読んでくださって、
ありがとうございました(*Ü*)感謝♪感謝♪