管理栄養士さん頭が下がります
「私、食べられるものが少なくてどこ行っても全然食べられないのよ」
このような高齢者施設を利用されている方は意外といるんです。理由はアレルギー、好き嫌い、嚥下機能、薬の副作用と様々です。
アレルギーや薬の副作用、嚥下機能には当然対応しなくてはいけないですが、好き嫌い(嗜好)に対してどこまで対応できるか
そんな取り組みの事例を紹介させて頂きます。その事業所は…
食は心を豊かにする
栄養を考えて必要エネルギーを摂取してetc
ついつい身体のことばかりに目が向かってしまいがちですが、食を通して心のケアを考える。
この基本方針で食事を提供しています。
なので利用者さんの要望は極力対応する。たとえ好き嫌い(嗜好)であっても、一人一人個別に対応しています。ご利用者さんによって嗜好はじつに様々…
・肉が嫌い
・魚が嫌い
・カレーが嫌い
・ネギが嫌い
・柔らかい米じゃないと食べられない
・小さな粒は歯に挟まるから嫌い
数えたらキリがありません。まさに食の個別ケアですよね。細かく柔軟に対応する為には大袈裟だけど覚悟が必要なのです。
食事が提供されるまで
数十人もの食事を間違えることなく正しく配膳しなければいけない。様々な要望に対応するにはチェックを三重、四重にまでして提供しています。
管理栄養士1人が全てを管理するのではなく、統括というポジションで最終確認をする。それまでには数人、他職種で確認作業を行う。
手間暇をかけてようやく食事がひとりの利用者さんの元へ届くのです。
食事で感動を
一人一人に合わせた食事に加えて、盛り付けや器にまでひと工夫を入れる。時には小料理屋のような演出も大事。
この高齢者施設で食事を楽しみにして下さっている方は多くいます。
「もったいなくて、食べられない」
最高の褒め言葉です。
あ、でも栄養とらないといけないから、ちゃんと全部食べて下さいね!
今回は栄養士さんが日々奮闘している様子を紹介させて頂きました。食は生きる源です♪
最後まで読んで頂きありがとうございました。