コーヒーから続く果てしない興味。点と点がつながり線になる喜び
先日、Coyoteのバックナンバーを買ったら前・後編ものだったことを知り、早速前編も購入した。
前回買ったCoyoteはコーヒーベルトを行く後編で、エチオピアとブラジルだった。読み始めすぐに詩人ランボーの名前が出てきて、晩年エチオピアの地で過ごしていたことを知る。さすがCoyote、視野が広い。でも私が読みたかったのはそういうのではなく、エチオピアの地についてもっと知りたく、ブラジルの方はと言えば、コーヒーの話と合わせてブラジルを知る28のキーワードの特集があり、エチオピアでそういうのを求めていたよ。
そして今日、コーヒーベルトを行く前編、グアテマラの特集を読む。開いてすぐに片桐はいりのコーヒーのコラムが始まる。グアテマラで弟さんがスペイン語の学校を開いており、そこで弟さんの奥さんからごちそうになったコーヒーの話だった。やっぱり視野の広さに驚かされるCoyote。
でも、そのあともっと驚く事が書いてあった。
チェ・ゲバラ。
私は一体何を読もうとしているのだろうかと一瞬思うも、読み進むとチェ・ゲバラの旅の話だった。
モーターサイクル・ダイアリーズという映画にもなっている話で十数年前からいつか見ようと思っていた映画だった。
たった一度美味しいコーヒーに出会ってから、淹れ方から始まりコーヒーの文化・歴史・生産される国に興味を持ち、回り回って以前からの興味と結ばれる。
以前読んだ本の中に、好きなものはたくさんあったほうがいいと書かれていたのを思い出す。1つに絞ると視野が広がらないと。
コーヒーだけ好きだったならばきっと最初の冒頭に書かれていたチェ・ゲバラの話はきっと素通りだっただろう。こんな風に自分の中にある無数の点が線でつながった瞬間が好き。ジョブズもそういえばそんな話してた。いっぱい点を付けていけ、後で繋がっていくと。
それにしてもCoyoteは表紙のタイトルから全く想像できない話から始まるから度肝を抜くし、心を掴まれたときの衝撃はかなりあるし、パラパラと読んでみたら後編よりもコーヒーについて詳しく書いてありそうだった。池澤夏樹と石牟礼道子の話も楽しみだし、最初のチェ・ゲバラぐらいにビックリした発見もあった。
この間買った焚き火本で紹介されていた本「火を熾す」が掲載されていた。コーヒーと映画と本と焚き火。それが2008年に発売されたCoyoteの中に、2021年に一堂に会する。2008年に読んでいても、もっといえば1週間前に読んでいてもこうはなっていない。焚き火本は先週の土曜日に買ったばかりだった。
これからも、こんな喜びのひとときを味わえるようなそんな人生にしていきたい。
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