
めざせ大河ドラマ清少納言~オススメの枕草子関連の本
こんにちは、私は青星明良という者です。
あちこちの出版社の公募に小説を送ったり、いくつかの小説投稿サイトで活動している流浪の野生作家です。
読書も、先週はオカルト本、今週は歴史小説、来週は児童書といったように色んなジャンルを行ったり来たり。読書人としても放浪ぎみです。
そんな私の読書放浪記で、推しの本を推しまくっていこうというのが本連載『青星の読書放浪記』の目的です。
毎回、「たくさんの人にぜひとも読んでほしい‼️」と思う推しの本を推しまくっていく予定です。よかったら私の読書放浪にお付き合いくださいませm(_ _)m
今回のテーマは、清少納言の『枕草子』✨️✨️
大河ドラマ『光る君へ』の興奮がいまだ冷めやらぬ昨今ですが、次は是非とも我が憧れの清少納言を大河の主役にしてもらいたい……‼️‼️‼️
(プロフィール欄にあるように、私の好きな異性は清少納言です😼)
そんな願いを込めて、私がオススメしたい枕草子の本を7つほど紹介していこうと思います。
枕草子入門① 福田裕子(文)朝日川日和(絵)『枕草子 平安女子のキラキラノート』(角川つばさ文庫)
古典を読むのは苦手……という方は、福田裕子さんの『枕草子 平安女子のキラキラノート』が枕草子入門としてオススメです。
2020年2月の発売以来、何度も重版している人気作です(2024年11月、作者の福田裕子さんがXで14刷目の重版を報告しています)。
🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩
— 福田裕子(ふくだひろこ) (@fukudahi) November 3, 2024
重版決定(14刷)
『枕草子 平安女子のキラキラノート』
(角川つばさ文庫)
🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩🟩
本当にありがとうございます!
誰の心にもあるキラキラを掬うような物語・文章を紡ぐことを、いっそうの使命として邁進いたします!#枕草子#清少納言 pic.twitter.com/G2k8NeTYhW
物語の語り部であるナゴン(清少納言)が、今風の女の子みたいなフレンドリーな口調で、平安女子の好きなもの嫌いなもの、中宮定子様との尊い主従愛などなど……キラキラ~✨️な平安王朝の日々を語ってくれます。
機知に富み、明るく、好きなものに一途で、ちょっと打たれ弱いところもある清少納言の魅力がぎゅぎゅっと凝縮されているのも本書の特徴。
彼女のキャラクター性と、定子様へのほとんど推し活と言うべき強い愛情を読者に伝えるため、たくさんある枕草子のエピソードを厳選して物語を紡いでいます。
雅な平安男子たちとの交流場面をかなり大胆にカットしているのも、「清少納言と定子様の物語」という一本の道を明確に示すためだと思われます。
現代人もめちゃくちゃ共感できる、友達になりたい清少納言です!
※ちなみに、昨年のサーバー攻撃で閉鎖されていた角川つばさ文庫のホームページがさいきん復活しました。つばさ文庫ホームページ内にある本書の特集記事もぜひチェックしてみてください😊
枕草子入門② 時海結以(文)久織ちまき(絵)『枕草子 清少納言のかがやいた日々』(講談社青い鳥文庫)
時海結以さんの『枕草子 清少納言のかがやいた日々』もいとあはれ。
この本の特徴のひとつが、清少納言の秘密の想い人(?)の藤原実方が登場することです。
実方は、清少納言と夫婦だった説、光源氏モデル説などなど……色んな説がある謎の多い人物。
『清少納言集』(清少納言の歌をまとめたもの)に載っている清少納言と実方が交わした和歌から想像をふくらませ、枕草子には書かれなかった二人の交流と悲しい別離が情緒豊かに描写されています。
また、清少納言といえば、元気できゃぴきゃぴしている陽キャのイメージが強いですが、この作品の清少納言はどことなく落ち着いた印象を感じます。(やさしげな雰囲気をまとった清少納言を挿絵担当の久織ちまきさんが描いている影響もあるかも知れませんが)。
個人的な見解ですが、清少納言は意外と打たれ弱いところがあるし、「下手な歌を詠んで、歌人として有名な祖父や父の名を汚したくない……」みたいに急に引っ込み思案になるなど、素の彼女は現代の私たちが思っている以上に繊細な女性だった可能性があります。
あと、これは余談ですが、たいていの枕草子作品では呼び捨てにしていることが多い最初の夫・橘則光を「則光さま」呼びしていることも、大人しい印象につながっているような気がしないでもありません(笑)
(他の作品に比べると)やや落ち着いた雰囲気の清少納言が、藤原実方や藤原行成などの殿方たちと交流することによって、平安貴族たちの心細やかな恋愛が鮮やかに浮かび上がってくる。本書を読んでいて、私はそんな印象を抱きましt。
(清少納言本人はふたりのことをお友達と呼んでいるけれど……😅)。
清少納言の繊細な一面や、実方との知られざる友情(?)をぜひ味わってみてください😊
キュートな枕草子マンガ 面堂かずき『NHKまんがで読む古典 枕草子』(ホーム社漫画文庫)
漫画がいい!という人には、面堂かずきさん著『NHKまんがで読む古典 枕草子』がオススメ!!
NHKまんでが読む古典は、NHKの「まんでが読む古典」という番組をもとにつくられ、長らく親しまれているシリーズ。特に枕草子は2024年7月時点で12刷目の重版をしています。
\㊗️本日重版出来🎉/
— まんがで読む古典デジタル版【公式】 (@Koten_homesha) July 24, 2024
シリーズ累計11万部超え✨
HMB『NHKまんがで読む古典1 枕草子』12刷
面堂かずき(@kaz_men)
「光る君へ」で注目の高まる平安時代の名作古典。清少納言が中宮定子さまとの日々を綴った「枕草子」を、面堂先生が美しく鮮やかに描き出す人気作‼️
📗https://t.co/WFybQOEbPP pic.twitter.com/fhfUOtA3MP
とにかくナゴン(清少納言)が超キュート!!!♥️♥️♥️
主人の定子様はビューティフル!!✨️✨️✨️
可愛らしい絵柄で、天真爛漫なナゴンの宮廷生活が描かれています。どこのページをめくっても、ナゴンがほんわかぁ~しています😊
私が清少納言にきつい印象を持たなくなったのはこの漫画のお陰だったりします。
あと、伊周&斉信&行成の枕草子3イケメンがすごくカッコよく描かれ、「ザ☆貴公子‼️」と叫びたくなります(;゚∀゚)=3ハァハァ
そんな3イケメンとナゴンがケンカしたり、知恵合戦を繰り広げたり、時にはいい雰囲気になったり……。
すごく楽しそうで、思わず漫画の中に入って仲間にしてもらいたくなります。
3イケメンにときめくナゴンの可愛さにも注目です♥️♥️♥️
ちなみに、去年(2024年)電子版も出ました。
漫画の試し読みもできます。
表紙のイラストは現在の面堂かずきさんの絵柄ですね。
昔の絵柄も、現在の絵柄も、ナゴンが最の高に可愛いのです!
本は紙派の人は文庫版、電子派の人はデジタル版を読みましょう✨️✨️
枕草子が主題の長編小説 田辺聖子『むかし・あけぼの 小説枕草子』(角川文庫)
長編小説に挑戦したい人には、田辺聖子さん著『むかし・あけぼの 小説枕草子』がオススメ。
この小説こそ、私の清少納言の原点!!
学生時代、学校の図書館で文庫じゃない分厚い単行本版を見つけて、冬休みに家で夢中で読みました!!
海松子(清少納言)の一人称の語りは、コミカルだったり、最初の夫の則光を猛烈にディすったり、時には驚くほど冷静に周囲の人間を観察していたり……などなど非常にめまぐるしいものがあります。
そのめまぐるしさは、まさに混沌。
でも、その混沌こそが、彼女のキラメキでもあるのです。
また、小説の随所に枕草子の名場面が巧みに散りばめられており、物語の構成力には唸らされます。
人と自然美に強い関心を抱いた清少納言の観察眼、ソウルメイト定子様との絆が描かれた名作です。
あと、これは余談ですが、清少納言の二人の夫のうち個人的に好きなのは、棟世のほうかな、と思います。
清少納言を包み込む心の余裕というか、精神的に成熟しているところは、見習いたいものがありますね。
「一緒にうねうねと長く生きよう」という棟世のセリフが好きでした。
読みやすい現代語訳 酒井順子(訳)『枕草子』(河出文庫)
原書の現代語訳に挑戦したい人には、酒井順子さん訳の河出文庫版『枕草子』がオススメ。
なるべく注釈に頼らず、それでいて自然な文体で訳されているので、するするっと内容が頭に入ってきます。
これが1000年前の古典なのかと思うほど読みやすく、映像が目に浮かぶ名訳です!
最新の枕草子研究 山本淳子『枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い』(朝日選書)
もっと枕草子を知りたくなった方は、山本淳子さん著『枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い』をぜひ。
紫式部がなぜ清少納言に苛立ち、猛烈な批判を書いたのか――枕草子誕生の真相と清少納言の定子鎮魂に迫っていく最新研究の書です。
個人的に意外に思ったのは、枕草子では完璧な貴公子として描かれている藤原斉信の実像。
彼の知られざる暗躍や、橘則光(清少納言の元夫)との意外な関係性……などなど、枕草子世界の裏側がスリリングに解き明かされていきます。
従来の通説を覆す新説が多く、枕草子をめぐる物語が非常にドラマチックに書かれているので、「大河ドラマの原案にしてもいいのでは?」と個人的に思ったり。
本格的に枕草子を読み込むのにオススメ 新編日本古典文学全集『枕草子』(小学館)
ちなみに、私が学生の頃にNHKのラジオ『古典講読』で枕草子の解説をしていたのが永井和子さん。朗読は加賀美幸子アナウンサーでした。
その番組でテキストにしていたのが、たぶん小学館の新編日本古典文学全集『枕草子』だったと思います。
番組が凄く面白かったので、今も手元に置いているお気に入りの本です。
めざせ!大河ドラマ清少納言!!
今回の読書放浪はここまでです。最後までご覧いただき、ありがとうございます😊
みなさん、気になる枕草子本は見つけられましたか?
とにかく、清少納言の大河ドラマ化は絶対に諦められません……!!
清少納言と定子様の美しい主従愛が見たい!!
輝かしい中関白家の人々が見たい!!(特に伊周は優雅な貴公子で!!)
あと個人的に堕ちていく英雄が大好物なので道長は闇落ち(ry
(枕草子と清少納言に関する本は、今後もちょくちょく紹介していきたいと思います(*^^*))
いいなと思ったら応援しよう!
