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奈良さんぽ

今日、奈良を散歩した。

というのも、昼過ぎにいきなり父が家に帰ってきたのだ。
昼間に起床したにもかかわらず昼食を食べた後に眠くなって再び寝ようとしたところに父が帰宅した。
毎日こんなにダラダラしていることがバレてしまうと、ドアが開く音がして飛び起きた。
基本17時まで親が帰宅することはないのだが、今日は仕事が早く終わったそうだ。
平然を装って「おかえり〜!どしたん?早いやん?」と言ったが、どう考えても寝起きの雰囲気が漂っていたと思う。

どうやら父は行きたい場所があり用事があるということだった。
私も家でグータラしてるだけで嫌だったので、気分転換で外に出ることにした。まぁ勝手について行って、父の用事が終われば車に乗って帰るだけだけれど。

どこへ向かっているのかも知らなかったが、奈良の中心部ということで適当にカフェでも行って作業でもしようと思っていた。

いざ到着して父と一旦離れると、せっかく来たのにカフェでただ時間を潰すのはもったいないなと思った。

どうしようかと少し考え、前に行ってみたいと思ったケーキ屋があるのを思い出し行くことにした。

現在地から徒歩15分かかると知り迷ったものの、父の用事は1時間ほどかかると言っていたので余裕だと思った。

場所は、ならまちで何度も来たことがある場所だった。
少し来ないうちに知らない店が増えていたりする。
あと何度も来ているのに方向音痴すぎて道がわからず、観光客よりも地図を見ていた。

前にこの道を歩いたのは、彼氏ちゃんが遊びに来てくれた時だったな〜と思いながら歩いた。
その時のことを思い出しながら、1人で歩くのは寂しいなと思った。

目的地に向かう途中、ツバメの巣を見つけた。
親鳥が2羽いたので、がんばれ~とささやかなエールを送っておいた。

ツバメの巣と親ツバメ


猿沢池

遠回りになるけれど猿沢池にも行った。
前にいた「え!?こんなサイズのカメ前からいた!?」と思うほどのサイズのカメは今日は見つけられなかった。

おおきなカメちゃん


その代わりに大きめのコイがいた。

おおきなコイ。コイキング。

そしてシカ。
とても眠そうにしていた。
私も眠たかったので気持ちは分かる。

寝かけていたのに、写真を撮る迷惑な人間に起こされた可哀想なシカ


修学旅行か校外学習の子どもたちが沢山集まっていてワイワイしていた。
ワイワイしすぎたのか先生から喝を入れられていた。
先生も子ども達もがんばれーと思いながら池を後にした。

目的地のケーキ屋まではあと少し。
父はショートケーキ一択なので悩む必要はないのだが、母は変わったものを選んだり突然無難なもの選んだりするので難しいなぁと悩みながら歩いた。
私は何が食べたいかなぁとラインナップも分からないのに勝手に色々と想像していた。

目的地に到着。
店の中には他に客がいないようだった。
換気のためか暑いからかドアが空いていたので、通りすがりのふりをしてケーキが並ぶショーケースをちらりと確認する。

やっぱり人気店だから、夕方に行ったのでケーキがあまり無かったのだ。
15分かけて歩いて来たのに無くて悲しい気持ちになったのだった。

仕方がないので他に甘いモノが買えそうな店がなかったか考える。
近くに焼き芋屋さんがあることを思い出し向かった。

ここの焼き芋屋さんは美味しい。
特に母が好きだったので買って帰るにはよかったと思う。
ただグラム売りで、見た目で重さの検討をつけるのは難しい。
会計をすると細身のを2本しか購入していないのに1300円ということだった…おほほ。

会計を済ませたら出発地点に戻ろうと考えていた。
時間はまだ30分ほどしか経っておらず余裕だと思った。
なんならカフェで作業もできると思った。
重いけどPCも本も持って来たもんね!と色々考える。

すると父から「終わったよ」とメッセージが来る。
うん。「1時間はかかると思うよ」って言ったよね。と思ったが、おいて行かれたくないので「わかった」と返事をする。

出発地点まで歩いても15分はかかるので(歩きたくないので)位置情報を送り迎えに来てもらった。なんて娘だ。

父の迎えを待つ間、フクロウを腕に乗せて歩いている人とリンゴのカチューシャを着けている人が歩いていた。
フクロウは最初気づかなかったのだけれど、何か視線を感じると思って横を見るとフクロウがこちらを見ていた。かわいいなと思った。
リンゴのカチューシャは最初、リンゴかトマトか分からずマジマジと見てしまった。え?リンゴ!と思ったらカチューシャだった。後で調べたのだが食品サンプル屋さんなどでそういうのが売っているらしい。
私は初めに見た時ウィリアム・テルが思い浮かんだ。頭の上に乗せたリンゴは弓矢で射抜かれたりしないのかなと。(しょうもな)
個性的であるがそういうのをつけて歩けるの良いなと思った。

そんなことを考えて突っ立っていると、父はとっくに到着していたようだった。ぼーっとしていて気が付かなかった。車の窓から「おーい!」と言われて気がついた。

車に乗り込み、帰った。
お互いに何をしていたのか話しながら帰った。

家に帰って、焼き芋を両親と切り分けて食べた。
2本1300円。一瞬にして食べ尽くしてしまったのだった。
美味しかったよ…。

少しの時間ではあったが有意義な散歩ができてよかった。

おしまい。




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