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東日本大震災

まおさんと知り合ってから、
今までの仕事や悪友らとの縁が切れていき、
もう繁華街に出向くこともなくなりました。

新しい仕事は、自然と飲食業を選択していました。
学歴がなくてもできて、食べることが好きなわたしにぴったりだと思ったからです。

昼間は新宿の地下街のパスタ屋でアルバイトしながら、
夜は新宿から自宅までの帰り道にある居酒屋で終電までアルバイトしていました。

2011年の冬から春になろうとしていたある日

いつもどおり、仕事の休憩中でした。
当時喫煙者だったわたしは、休憩が被った歳上の女性の仕事仲間と、地下の喫煙所にいました。

煙草を吸いながら、あーでもない、こーでもないといつも通りお喋りをしていたら、
ドーン!と何かに床が突き上げられ、激しく揺れはじめました。

わたしと仕事仲間は驚き、
「地上に出よう!」と
手を取り合って新宿駅西口の地上出口に出ました。

小田急百貨店の入口にあるブランド品店のハンガーにかかった極彩色の服がめちゃくちゃに揺れていたこと

コンコースの太い柱がめきめきと音を立てていたこと

「助けて怖い!」
「富士山が噴火したんじゃないかしら!」
「危ないですから落ちついてください!安全に避難しましょう!」
という叫び声があちこちから聞こえてきたこと

深度5弱の激しい揺れと共に、聴覚や視覚を非日常的な情報が支配していました。

2021年3月11日 東日本大震災
私は、新宿で被災しました。

(あの地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします)

画像提供元:https://pixabay.com/ja/

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