見出し画像

【詞】二尺玉(仮)

想像上でも 海と空の合間に
二尺ほどの花が咲いたら この距離感に変わりはあるかな

本音も浅瀬で水沫すいまつになるから
温度も空気も ほぐれない侭だな



夏というのは一つの国で
青はいつでも豊作で、

あちらこちらに実っているはずなのに
僕はいまだにそれに気付けないでいる。


向日葵畑と同じ背丈か
それ以上になっても、

口から発した言葉はいつも
羽根を持たずして散ってしまうから



日影に座る猫の目になって
そこから伸びる空のすべてに

言葉の片がむれをなして
今も泳いでいるのかと


思っているのかもしれないです。
笑い話になれる日を

待っているのかもしれないです。
待っているのかもしれないです。



二尺玉というのは
花火のなかで、尺玉の次に大きい物です。

季節外れではありますが、
夏に纏わる詞でした!


最近、投稿した詞です。

🎆ワン🎆ツー

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集