【アフターレポート】元HR・デジマ業界出身の30代メンバーが語る 「なぜ、採用ブランディング企業へ転職したのか?
2023年11月21日、採用マーケティング・ブランディング支援を行う弊社と株式会社PR Table(以下、PR Table)との共催による採用ブランディングmeetupが開催されました。
今回は同イベント内で行われた、No Company 岩下 想(以下NC岩下)、No Company 大川 佑介(以下NC大川)、PR Table 楠 拓也氏(以下PR Table楠)、PR Table 佐藤 淳平氏(以下PR Table佐藤)の4名によるトークセッションについてレポートします。
「採用ブランディングってそもそも何?」「どんな仕事なの?」といった参加者の疑問に答えつつ、元HR・デジマ業界の出身者たちが思う「採用ブランディング領域でのキャリアパスや魅力」などについても語り合われた今回のトークセッション。ファシリテーターはPR Tableの久保 圭太氏(以下PR Table久保)が務め、それぞれの転職エピソードや、実際の仕事内容、採用ブランディング領域の面白さや得られる経験などについて深く掘り下げていきました。
Session①:どうして採用ブランディング企業へ転職したのか?
――PR Table久保:はじめに、皆さんが今の会社に入社した時の転職の軸や理由について教えてください。
NC 岩下:私は特に、市場の観点から転職活動をしていました。というのも、転職活動をしていたのは、自社の魅力をまだまだ採用の文脈で伝えられていない企業が多い中で、ちょうど採用マーケティングやブランディングといった言葉が出てきた頃だったんです。そんな時に、まさにこの領域でチャレンジしているNo Companyと出会い、純粋に面白そうだなと思いましたし、この市場は今後間違いなく伸びていくだろうと思って転職することにしました。
PR Table 楠:私は前職で人事を担当していたこともあり、もともと採用広報やPRの重要性を実感していました。人材を募集する企業側としてだけでなく、求職者としても、企業が自社の魅力を十分にアピールできている例はそう多くはないと感じていました。そんな中で、企業の全体像ではなく、「その企業の働く人に焦点を当てて魅力を発信していこう」というアプローチを大切にし、この考え方に基づいてサービスを提供しているPR Tableに興味を抱き、転職を決意しました。
NC 大川:私は、キャリアとカルチャーという2つの軸を重視していました。クリエイティブの力で、人の人生に良い変化をもたらすことがしたいと考えるようになった中で、「スタイルマッチ(※)」という世界感を掲げ、採用ブランディングを手掛けているNo Companyに興味を持ったんです。自分自身、この世界感と自分の原体験ややりたいことが接着できて、この会社なら人の人生にとって最良の体験や価値提供ができるクリエイティブにも挑戦しながら成長できると思い、No Companyへの入社を決めました。
(※)スタイルマッチ:仕事内容や給与などの雇用条件だけではなく、お互いのスタイル(個性や価値基準)をもとに求職者と企業が選び、選ばれる関係になること。No Companyは、働き方やキャリア、仕事のモチベーションなど個人の価値観が多様化する現代において、企業と求職者が最も幸せになれる就職、転職のあり方として「スタイルマッチ採用」を推進。
PR Table 佐藤:私の場合はキャリア軸の1択でしたね。PR Tableは自分にとって3社目の会社ですが、1社目のMICE事業を手掛ける会社にいた頃から、なんらかの場×集客という観点で、デジマにはとても興味を持っていました。実際に2社目からデジマ業界に入るのですが、そこから転職しようとなった際に、PR Tableから声をかけてもらい、興味を持ったのが入社に至った経緯です。“会社もひとつの場である”と捉えれば、ここで採用ブランディングを手掛けることもまた、自身の学びにつながるのではないかと考えました。
――PR Table久保:皆さんはHR市場のプロフェッショナルですが、自身が転職する際に苦労したことなどはありましたか?
NC 岩下:自分のやりたいことに沿った仕事選びができたので、結果的にそこまで苦労はなかったように思っています。ただ、市場的な観点で、採用ブランディングやHR領域でのデジマの推進をしている会社が当時はそこまで多くなかったので、その点でどういう風に自分のスキルを活かせるだろうとは思っていました。
PR Table 楠:私の場合は、自分のスキルラベルをいかに増やせるかを考えながらの転職だったので、会社としてどれだけ事業を広げていける可能性があるか、その余白をかなり検討するようにしていました。結果、PR Tableはその点がマッチしたので良かったのですが、事業の拡大に沿って、自分自身もいろいろなことをやらなきゃいけない、覚えなきゃいけないというのは、むしろこれから苦労することかもしれません。
PR Table 佐藤:スキルラベルの話と少しつながるかもしれませんが、私自身、もともとデジタルマーケターという前職からのラベルを持った状態での転職活動だったので、正直、転職自体はスムーズだったかと思います。ただ、そのスキルを次にどこで活かすのか、自分自身の中でしっかり考えないと、ジョブホッパーにもなりかねないという懸念はありました。実際に、結構目移りしちゃうところはあったかなと思っています。
Session②:実際に入社して感じる、自社の強み
――PR Table久保:実際にNo Company あるいは PR Tableに入社してみて感じている、自社の魅力や強みを教えてください。
NC 岩下:あえて一つ挙げるのであれば、働き方の部分ですかね。No Companyはフルリモートでも働け、かつWeWorkが拠点なので、日本全国行った先々でスムーズに活動することができています。また、当社のメンバーは全国各地にいるのですが、オンラインでのコミュニケーションのほか、数ヶ月に一回は定期的にオフラインで会う機会も用意されていて。遠い拠点にいる仲間同士でも、みんなが同じ方向を向いて働けるカルチャーが根付いている点は、すごく素敵だなと思っています。
PR Table楠:PR Tableもオフィスに出社することはほぼないのですが、それでもまったく苦にならないと言いますか、当たり前にスムーズなコミュニケーションが取れているところが当社の良いところだと思っています。出社がないからこそ、子育てであったり、プライベートであったりの時間ともバランスが取りやすいですし、時代に合った働き方ができる会社なのかなと思いますね。
NC大川:PR tableさんと同様にNo Companyもフルリモートなので、例えば保育園の送迎や急な子どもの体調不良で病院に行かなければならないなど、仕事とは別の用事が多い子育て真っ只中の社員でも働きやすいと思います。一方で、大切なのは「自由と責任」という考え方だと思います。柔軟なワークスタイルではありつつ、それに伴う責任、仕事における責任をおざなりにしてはいけません。この「責任」と真摯に向き合うからこそ、No Companyが掲げている「スタイルが生きる社会へ」というビジョンに対するクライアントの共感が生まれるし、提案や施策に期待を寄せてくれるんだろうと思います。そういう共感と期待で生まれる関係性って、No Companyっぽくていいし、パワーを日々もらってるなと感じています。
PR Table 佐藤:私は前職まで毎日出社をする働き方だったので、フルリモート自体が初体験でした。その変化があってから、出社ワークでは仕事以外のところでもすごくストレスを感じていたんだなと気づきました。「ここでは気合を入れて作業しよう」「ここではリラックスしよう」といったオンオフが、フルリモートの働き方になってからは明確になったように思っています。
――PR Table久保:主に働き方の観点からの意見が出ましたね。では、キャリア・スキルという視点で、得られるメリットについてはいかがでしょうか?
NC 大川:No Companyは博報堂グループでもあるので、その事業基盤や実績を背景に、新しいことにチャレンジしたり、それを深く突き詰めたりする能力を追求しやすい環境が整っていると考えています。一方で、会社が比較的新しく、組織も自分自身も乗り越えるべき課題が常に前に広がっている状況でもあります。その課題を克服していく経験は、人生において非常に価値あるものだと思います。
NC 岩下:大川が言ったように、博報堂グループのアセットが使えるというのは、私も当社ならではのポイントだと思っています。私たちが新しいことをしたいと思った時に、自分たちでもできるし、博報堂グループの事業領域と掛け合わせることもできる。そういう意味では、No Companyは自分のスキルを広げていくこともできるし、いろいろなキャリアを描いていくこともできる会社だと思いますね。
PR Table 楠:当社はやはり、具体的なサービスのプロダクトがあるという点が大きな強みで、大手企業様にも多く導入いただいている実績を持っています。採用ブランディング自体に正解がない中で、お客様が投じてくださった予算に対する価値を、いかに最大化していけるか。そこにはもちろん大きなプレッシャーもあるのですが、その分、地力と言いますか、スキルが身についていくところは、PR Tableの魅力だと思っています。
PR Table 佐藤:スキルアップとはまた違う観点かもしれませんが、私はPR Tableで大手企業様の人事部などにもご提案をさせていただく中で、「もしかして、将来的には大手企業の人事部で働くキャリアもあるかな」なんて、最近では思うようになりました。実際になるかならないかは別ですが、採用マーケティングやブランディングの世界に入った今だからこそ、そういったキャリアも描けるようになったのかなと思っています。
Session③:これからどんな人と働きたい?/採用したい人について
――PR Table久保:では最後に、No CompanyとPR Tableが今後どんな人と働きたいと考えているのか、ぜひ教えてください。
NC 岩下:やっぱりポジティブな人ですね。言い換えるなら、いつでもできる理由から探せる人。そんな人であれば、これから一緒に、No Companyのビジネスをより大きくしていけるのではないかなと。あとは、今の採用市場になんらかの課題感を感じていたり、それを変えたいという強い想いを持っている方と出会えたら嬉しく思います。
NC 大川:変化を楽しんだり、変化そのものをつくることを楽しんだりできる方がいいんじゃないかなと思います。誰もまだ気づいていない課題を見つけたり、それはクライアントワークだけでなく、社内にもあったりするので、そういうのを変えにいくこともそうだし、そもそも市場も、社内も劇的に変化し続けるものだと思うので、そういう変化に乗っかることをいかに楽しむか。そのプロセスってめちゃくちゃワクワクすると思います。
PR Table 楠:PR Tableとしては、いろいろなことに対して試行錯誤をしてみたい方や、幅広い知見を身に着けていきたい方、お客様のために何ができるかを突き詰めて考えていきたい方などと出会えたらと思っています。先ほどの話にもあったとおり、「正解のない仕事」なので、特に考えることが好きという方なら、思う存分に楽しんでいただけるフィールドがあると思います。
PR Table 佐藤:いい意味で抜け感のある人がいいかなと思っています。というのも、この業界ってルールがあるようで、それが半年後には変わっているかもしれない。その都度「なんでなんで」ってなっていたら難しいと思うんです。あらゆる変化に対して、「じゃあ自分たちで新しく決めていけばいいじゃん」くらいのノリがある人のほうが、個人的にはいいかなと思っています。
【おまけ】交流会の様子
トークセッション後は、より場も温まった会場で交流会が始まりました。
参加者約17名と登壇者、No CompanyとPR Tableの社員も含めて大変活発な意見交換がなされました。
一部の参加者は、採用戦略の中でテクノロジーの活用やSNSプラットフォームの重要性について熱心に話し合っていました。
転職活動や採用広報の話から始まり、やがては趣味の話といったプライベートな話題でも盛り上がったりと、会場のいたるところで笑顔があふれる和やかな交流会となりました。
「普段、自分はHRの領域にいるのであまり採用ブランディングやマーケティングの領域について触れる機会がそもそも少ない。なので今日のセッションの話が非常に参考になったし、交流会で喋っていて採用ブランディングの実際のところを知ることが出来てありがたい。」
「自分はそもそも交流会自体が初参加だが、同じテーマの元で人が集まっているので話しやすくてありがたい。また、まだ転職を考えている段階ではないがキャリアについて考える機会を得られたので、今日の話を参考にこれからじっくり考えていきたい」
参加者からは、こうしたポジティブな声が多く寄せられました。
今後もイベントを定期的に開催していく予定ですので、ぜひご都合に合わせてお申し込みください!
次回のイベントも楽しみにしてくださいね。
両社ともに、採用強化中です!
ご興味のある方は、是非お気軽にご連絡ください!
■株式会社No Company
■株式会社PR Table
【会社紹介】
■株式会社No Companyについて
博報堂グループ初のSNSデータを活用した採用広報支援企業。株式会社スパイスボックス(本社:東京都港区、代表取締役社長 田村栄治) の子会社として2021年10月1日に設立。SNSデータ活用ノウハウ、博報堂グループの一員として持つ豊富なマーケティング知見、実績を活かし、採用マーケティングのリーディングカンパニーとして企業の採用活動の支援や人的資本経営におけるブランディング支援を行う。(https://www.no-company.co.jp/ )
■株式会社PR Tableについて
「働く人」から企業の魅力を伝える広報・PR支援サービス「talentbook」を運営。コンテンツの「つくる・届ける・分析する」課題を解決し情報発信の生産性を高め、効率的・効果的にワンストップ・オールインワンで支援します。(https://prtable.com)