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パニック対策 電車内編#20

パニック障害になり、苦手なことや難しくなったことが増えました。まずは電車。

パニック経験者がよく言う、電車に乗れない、各駅停車しか無理など、私も例に漏れず、乗らなくていいなら乗りたくないし、すぐに降りることができる各駅停車に乗りたい気持ちでいっぱいでした。自由が効かないというのがダメなんです。ただ、仕事を続けるためには必ず急行に乗らなくてならないため(急行で1時間かかるので)、なんとかするしかなかったため、できるだけ気持ちよく通勤できる方法を考えました。

①混み合った電車には乗らない

幸い、最寄りではなく、少し離れた駅まで行けば乗り換えがなくなり、混み合った電車に乗らなくて済むため、自転車を導入しました。もしも、どうしても満員電車に乗らないといけない場合は早朝に出るなどして、時間帯をずらして乗るなどの工夫をお勧めします。電車という箱の中ですでに縛りがある中で、身動きもとれないなんてことになれば…。今でも満員電車は避けています。どうしても混み合った時間に乗らないといけない場合は…最悪、タクシーに乗ります。頑張れなくはないかもしれないけれど、むしろ、なぜ頑張らなくてはいけないのかがわからない、はい。ときには頑張らないことを頑張りましょう。

②電車は密室ではないという意識

意識改革みたいな感じです。降りられないーっと思うとやばやばな感じになりますが、実際は止めることが出来るし、降りることが出来ます。宇宙なら難しいですけどね。なので、「いざとなれば止められる。」と思って下さい。それだけで随分と楽になります。どの乗り物でも言えると思います。余談ですが、薬を辞めてから数年後、実際に夜行バスを止めたことがあります笑。前の人がめちゃくちゃ倒してきて、前の座席の背もたれと自分の椅子との間に足が挟まれ、全く動けなくなり、その状態で消灯で真っ暗。デパスでも無理で、隣の夫に説明し、インターで止めてもらい、もう降りると言ったら前の方の運転手さんの交代の人用の席に替えてくれました。そもそも、閉所、暗所恐怖症なのに、なぜ夜行バスに乗ったんだと後悔し、以後は乗っていません。

電車は走行中、動くことが出来ます。ちょっとおかしいなと思えば、気分転換に車両をどんどん渡り歩くもよし。とにかく、自由な身であることを感じていれば、あの空気から遠ざかります。

③まわりの人に迷惑かけてよし

これは私が「もし、電車でどうしようもなくなったら、まわりの人に迷惑かけてしまうし…」という悩みに対してセイくんが教えてくれたことでした。「もし、隣の人が急に苦しみ出したり、青ざめたり、倒れたらどうしますか?」

「大丈夫ですか??って助けると思う。」

「僕もそうします。迷惑って思いますか?」

「あー、思わないな。ただ、助けたい。」

「僕も思いません。中には何もしない人もいるかもしれないけれど、大体の人は自分に家族や友人、恋人がいたら、その相手が誰かのそれらだと思うと助けなきゃと思うと思います。だから、もし、何かあったとしても、周りの人が助けてくれます。だから、安心して迷惑かけてください。

なるほど、言われてみるとそうだなと思いました。ちゃんとしなきゃ!と思っている一方で、誰かが困っていれば助けたいと思っている自分がいる。なら、そんな自分のような他人に、困ったときは助けてもらえばいいのだ。そう思うと、なんとかしなきゃ!と焦る気持ちに余裕がでるようになりました。

④話している気持ちになる

ぼんやりとしていると、ふとやってくるパニックさん。ならば、ぼんやりしなければいい。誰かと会話できれば大丈夫ですが、一緒に通勤する人がいるわけでもなく。さすがに独り言をぶつぶついうわけにもいかないので、まずは「メール」。返信したり、送るべきメールはできるだけ電車の中で行いました。ぽちぽち打つことで話している気分に。セイくんとの再交流が始まってからは、電車の中でのメールで、あれこれ聞いてはアドバイスをもらっていました。今の時代はTwitterなどでリアルタイムで会話できるからいいですね。

あとは、ノートを用意し、そこに心の中の声をそのまま書いちゃう「1人筆談」。ちょっと闇ですが笑。今日も眠いなー、から、仕事での思い出したこと、気持ちをポエミックな言葉に並べてみたり、苦しい気持ちを赤裸々に書き込んだり、はたまた、目の前に座った人を楽しく観察してみたり。何でもかんでも、文字や絵に書き起こしていました。そして、疲れたら閉じて寝る。

このノート、後に開いてみたら、爆笑するような内容から涙してしまう内容、誰にも言えないダークな内容まで様々で、なんとか頑張っていた自分をギュッと抱きしめたくなりました。いい思い出になると思うので、是非お試しください。

話がそれますが、「手紙〜拝啓 十五の君へ」の歌詞にあるようなことを実際にしていて、10歳のときと15歳のときに20歳の自分に宛てた手紙があり、誰にも話せない悩みをつらつらと並べて、大人の私はちっぽけだと笑うんだろうな、そうだといいな、と書いてありました。内容がそのときは重大なことでも、今となれば可愛い悩みなので、自分の子供たちがその年齢になったときに見せてもいいかなと思ってます。20歳のときは30歳の私へ。30歳のときは40歳の私へ。未来の自分に宛てる手紙は、何にも囚われず、誰かを傷つけるわけでもなく、正直で真っ直ぐな気持ちをぶち当てることができて、とても気持ちがいいものです。気持ちを吐き出す。言えないなら書き出す。大事なことだと思います。

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