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あがり症から学んだこと #62

放置されていた言いたいことが下書きにあったので。

あがり症だとパニックに陥りやすい気がするのはウサツキがあがり症だからなのですが、そんなウサツキが一生懸命ストレス回避をしてきたのに、大学で教えるという仕事を引き受けるという世にも恐ろしい話が…

突然いただいたお話

そもそもウサツキは夫と自営をしていますが、パニックによりそんなに仕事に対して天下取ってやろうとかバリバリやるんだ!みたいや欲望はなくなり、好きなことをしつつもできる仕事が今までしていた仕事であり、夫が主だってする仕事を支える程度にしか考えておらず、もちろん仕事はきちんとするけれどもフワフワ状態でいたのです。
が、そんなウサツキに大学で教える人が足りないから短期間だけ来てもらえないかというお話が。非常勤講師とはいえ、人前に立つことが大の苦手なウサツキには考えたこともないことで、有難いお話とはいえ頭がザワザワ〜…
夫がしていたので全く知らない人ばかりではないし、なんとなくの流れは夫から聞いているのでなんとかなりそうだなと思いつつも、自分がたくさんの学生の前で話しているのを想像するだけで気分が悪くなり、お話をいただいたのが去年の夏頃だったのですが、とりあえず3月までは忘れることにしようと。まだ先のことだし…今考えても仕方ないし…もしかしたらなくなく話かもしれないし!と、とりあえず一旦忘却法でストレスを回避してました。

春から開始

結局、予定通り始まりました笑
自分が学生の頃を思い出すと一緒に取り組めるワクワク感もありつつも、マイクを持つ手が震える…。やはり、あがり症は変わっておらず、どれだけ話す内容を考えていてもぶっ飛んでしまう…。いい歳したおばさんが情けない。
当然自己紹介でもあぷあぷで、たまにカンペを見ながら話すものの、話しながら、あのーって何度も言っているのことに気づき、あ、また言っちゃった!あ、また!と話してる自分とそれを客観的に聞いてる自分がいて、もう何話してるんだかわからないような状態に。とりあえず終わりましたが、約10分、地獄でした…。

少人数だとまだ大丈夫

大方の授業はグループに分かれるため、先生1人あたり十数人をきっちり見ていくため、なんとか前で話していてもそこまでガチガチになることはなかったものの、こういうことに慣れていないのと、PTAの委員会と違って相手は学生。何が違うかって、とにかく、反応が少ない!後半はさすがにたくさんのやり取りが積み重なってきているのでそれなりの反応はありましたが、初日はウサツキが話したことを聞いているのかどうかもわからないし、うんともすんとも反応がない。そりゃ向こうも緊張していたり、様子見だったりするものの、空気と話しているような気がしてきて、話しながら、あれ?何話してんだろ?これ、話を止めたらどうなるのかな?と意識が一人旅しかける始末。当然ウサツキが進行しないと学生たちが途方に暮れるわけだしといろいろ考えると動悸がっっ泣
ちゃんと伝わった?わかったかなー?
シーン…
質問ある人ー?
シーン…
あ、なんかあれば授業後でもいいので質問してねー。
シーン…

うっうっっ、一人芝居でもやってんかな…泣

授業後に夫に聞くと、え?それ普通だよ。
まじか!?先生ってみんなメンタル強っっ

解けない緊張

絶対向いてないー泣と思いながらも学生からすればウサツキはただの先生、しっかりやらねばと愛情と情熱を持って接したおかげか、結果的にいい成績、いい関係が築けたんじゃないかなという最終日に至りましたが、最後までバクバクと打つ心臓に冷静さを取り戻すことが出来ず、ひつこいあがり症には完敗。最後に伝えたいこともうまく言えず、途中で以上です。と挨拶を打ち切る始末…。慣れないことはするもんじゃない、でも、慣れなきゃいつまでもできない。もういいおばさんだし、今後緊張するような場面が何度もあるわけじゃないだろうと思いつつも、あわあわするのが自分でも嫌になる。

なぜあがるのか?

そもそもなぜあがるのか。同じ話を誰かとしているときや少人数であればあるほど緊張しないのに、大人数になった瞬間にショートするのはなぜ??ウサツキはこの経験でその答えのひとつわかった気がしたのです。
それは、やはり、
話しているのに反応がないから!!
かなと。目の前で話しているのに伝わっているのかどうかがわからなかったり、たくさんの目がこっちを向いているだけだと、あれ?これでいいのかなと不安になってきてパニック。
少人数だと目が合うとある程度本人が、あ、自分に言っていると感じて頷きや笑顔をくれるから普通に話をするように話せる。
きっと講演会など慣れている人は何とも思わないのかもしれませんが、話すという行為に反応がないと心が打ち砕かれて、焦りからのパニックに至っているのではと。

話の聴き方を改める

ウサツキは今までのことを悔い改めることになりました。
人の話を聞くときは一対大人数でも聞いてますアピールをすべし!!
講演会や保護者会などでぼんやり聞いていたのが恥ずかしいっっ
お世話になったみなさん、今までごめんなさい!!
人の前に立ってようやくわかりました。どんなに離れていても、聞いてない人や寝てる人、違うことをしている人は目につくし、無表情で見てる人には伝わっているのか不安になる。
よく、カボチャに話してると思えば緊張しないとか聞きますが、むしろ、みんながカボチャにならないようになれば緊張は緩和するんじゃないのかと。

それからのウサツキは

変わりました笑
今までは何か集まって話を聞くことがあっても、ひっそりと存在を消して、ぼんやり見ていたのを、息子の部活懇談会では先生が話すことにうんうんと頷きを繰り返しながらメモをとり、質問ありますか?には手を挙げて聞く。
保護者会では誰かが話しているときはニコニコほうほうとあなたに興味がありますアピール。

自分は変えれても人を変えることはできないのでウサツキ自身のあがり症はこの考えだけではなかなか直らないとは思いますが、私は聞いていますよをしっかり伝える姿勢であらねばと、またそのことで同じ類の人が少しでも安心してもらえたらなと。
そして願わくば、みんながそうなっていけば、いつかあるかもしれないウサツキが人前に立つ時に普通に話せるような空気ができていたらなと、思うのです。

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