どこだれ⑥むこうの言葉でしゃべる人たち
昨年は縁あって、漁師と猟師に話を聞く機会があった。読み方はおなじでも、双方の職業はかなり違う。
私が会った漁師の面々は豪快な方が多く、たんと食べるし良く飲んだ。乗組員や漁仲間を大切にする文化ゆえだろう、陸に上がると昼夜関係なく飲み会が頻繁に開催される。顔を真っ赤にして大きな声で話す姿は、海の男のイメージそのものだった。
一方の猟師の面々は、どちらかというとお互いあまりつるまない印象だった。もちろん猟の際に協力するし捕れ高をわけあうのだが、頻繁に飲んでいる様子はない。聞くと、