バイトで働く以前の問題だった私が、働くのが楽しくなった話。
大学生の時、アルバイトはお金を稼ぐために行っていました。
それ以外の理由がなかった。
だから苦手だと思うことは避けました。
お金をもらうためなら、なるべく楽をしたい。
そういう考えをしていた十代の私。
苦手なことはまさに「人と関わること」でした。
バイトの派遣登録会に行った時、私はもう一人の学生と一緒に説明を聞いていました。
担当の社員の方はもう一人の子に関心があったのか、私を見向きもせずその子とずっと世間話をしていました。
「同じ大学なんだよ。奇遇だね。」
「そうなんですね!」
何だか楽しそうだ。
(私、邪魔じゃん。)
そう思いました。
「なんか嫌だな」という違和感。
説明会が終わると一度もその派遣の仕事には参加せずに終わりました。
そういった派遣会社が3.4社はありました。
せっかく登録しても、実際に働くのは怖くて、行けたとしても単発。
結局私は安定して働くのは無理なんだと嘆きました。
ある面接では「服装、何とかしないとね」と言われ、自分はやっぱり変なんだと落ち込みました。
今なら速乾性Tシャツに穴の空いたジャージではそりゃそうだとなりますが、当時はそれをいたって真面目に着ていたので言われた時は傷ついてしまいました。
他人の言葉を長く引きずり、こんな私だからダメなんだと自己否定を続けていっては、じゃあどうしたらいいんだという疑問の毎日です。
私はある時テストモニターのアルバイトに参加しました。
テストを受けるだけでお金をもらえるんです。
人と話さないしテストを受けるのは慣れてるから良いかもしれないと思いました。
しかし、思ったよりも人が多く、大勢が集まってのテストは私にとってとても負担でした。
まず大学受験のセンター試験のあの状況を思い出す。
中央の席になったら大変だ。
出口まで行くのに数メートルの間で視線を浴びることになる。
出入り口付近を願いましたが、出入りする人にも自分を見られたくないと感じてはいたので、結局どこでも居心地は悪かった。
視線が怖くて顔が赤くなってもいいようにマスクは必須でした。
それから公共トイレ。
私はこの頃大学生になりたてで少年のような格好をしていたので、まず女子トイレに行くのが怖かったです。
どっからどう見ても女の子なのに、男と勘違いされて女子トイレを覗いたとして怒られた小さい頃が忘れられなくて、私はそこから時が止まっていました。
小・中・高でも散々間違われて、予備校でも「お兄さん」と言われてあてられた時には恥ずかしさで死にそうでした。
見られていると思うと、怒りの気持ちが湧いてくる。
人のことジロジロ見て失礼だなと。
見られることへの嫌悪感は異常でした。
どうせ笑いのネタにするんだろう。
変わっていると思って話題にしたくなるんだろう。
面白がっているんだろう。
怒りと恐怖って、似ているなと思います。
2回目のテストモニターは入り口前まで行ったのに、お腹を壊して突発で休んでしまいました。
お腹を壊したらトイレに行かざるを得ないから、そこでジロジロ見られて嫌な思いをするよりかは両用トイレのあるところへと避難していて、、。
好きなタイミングでお手洗いにも行けない私って普通ではないよなと、どこかで感じてはいました。
アルバイトは休憩時間が決まっている。
だからお手洗いに行くタイミングを選べない。
私は意地でも周りと同じお手洗いには行かないようにし、外へ出たりコンビニへ行ったりしていました。
なんて手間なんだ。だけど仕方ない。
予備校に通っていた頃も同じことをしました。
生きるうえで障壁が多すぎる。
単発の派遣で物流に行ったこともあります。
正直最悪な経験でした。
今日は時間がないからと誰も業務を教えてくれず、見て覚えるスタイル。
残業になるかもと言って終了時間になっても帰らせてくれない。
その日、翌日は大学があるにもかかわらず、バイトが終わる頃には終電に間に合わず、野宿をしました。
自分を大切にするなんて考えは微塵も出てこなかったです。
トボトボ歩いて項垂れていました。
外で朝を迎え、体調も最悪。
たった一晩で顔にできものができたり。
こういった生活を、部活をやりながらしていたものです。
これでは身体も壊れてしまう。
口頭の指示が理解できずに悩んだこともありました。
曖昧な指示が理解できず、「あっち」とか「こっち」という表現を使われると顔が熱くなってパニックになって身体が固まってしまう。
あっちとかこっちとか、どっちだろうとなっていました(笑)
動けないから注意されたり、人に聞くのが怖くて憶測で行動してミスをしたり、私はダメな人間という烙印を自分で押していました。
今でも正直口頭説明を一発で理解することは難しいのですが、その場で怖がらずに質問をすることができるので、その悩みは解消されました。
苦手なことは得意なことで補うのが良いです。
一時期は断片的にしか声が聞き取れず、何を言っているのかさえもわからないということが仕事で頻繁にありました。
何度も聞き返すとイラつかせてしまうと思い、わからなくてもよく「はい」と言っていたものです。
今はそれで悩むことはないので、これもメンタル状態が影響していたなと思います。
心と肉体は密接につながっています。
身体に異変が起きてしまうのは、心に原因があります。
私が今までアルバイトを通して自信を失ってきたのは、心の態度が原因です。
自分を否定し続け、いじめてきたからこその結果です。
善因善果、悪因悪果です。
何事も原因があって結果がある。
周りが敵に見え、怯えていたのも必ず原因があるし、赤面してしまうのにも必ず原因がある。
色々と話してきましたが、こういった経験から何を学んだか。
自分が一番かわいそうだと思ってるなら、それは大間違いだということ。
かわいそうな自分にしているの、まさに自分です。
他人の同情を引こうとする行いはどこかでやめなければいけない。
この言葉でイラッとしたりウッとした方、素晴らしいです。
「自分事」として捉えることができているのですから。
そういう人ほど大きく変われます。
周りに受け入れてもらえない。
周りが自分を否定している。
違いますよ。
受け入れられていないのは、否定しているのは、自分自身です。
まずはこれに気づくことです。
そして、自分がどう思われるかよりも、相手をどう思いやれるかです。
こっちの方がよっぽど重要なんです。
人のために努力すること、働くことが自分の楽しみになっていること。
それはめちゃくちゃ幸せなこと。
誰かのためにもなっていて、自分も生かされていること。
そういう生き方を目指していくことで、
これから先の私たちの未来は明るくなっていくと約束されます。
今は福祉の支援員として「人との関わり」に感謝をしながら働いています。
働くのが楽しいです。
利用者さんに面白おかしく接して、笑ってくれることが私も嬉しいです。
どんな仕事内容でも、利用者さんと一緒なら何でも楽しいです。
「野田さんと一緒にお仕事ができて嬉しいです」と言って頂けたときは泣きそうになりました。
こちらこそですよ。
やっぱり笑顔の絶えない職場が最高だし、周りを楽しさで巻き込んでいくような仕事人を私は目指しています。
どの道を行こうとも、この仕事の楽しさは忘れたくない。
「人との関わり」の楽しさを忘れたくない。
皆さんも「人と関わり」を、どんな場面でも大切にしていきましょう!
おわりに
普段は、
・人の目が気になって生きづらい、外出も苦痛
・人と関わる度に緊張して赤面したり頭が真っ白になる
・人前で恥をかくのが怖い、変だと思われるのが怖い
・他人の評価に振り回され、自信がない
・他人のキツい言葉にいちいち傷付く
・他人の視線が怖くて下ばかり向いてしまう
・手足が震えてここぞというときに力が発揮できない
・食べているところを見られると思うと会食が怖くてできない等
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