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大学受験当日、腹鳴恐怖。手が止まる。

はいどうも!
対人恐怖克服コーチの野田新菜(のだわかな)です!

私は主に、社交不安障害(あがり症、赤面症、視線恐怖等)でお悩みの人をサポートする活動をしています。

今回は「大学受験当日」についての話をさせていただきます。

大学受験、当時はこれで運命が決まると思っていました。

私が受験生の時は、一次の共通テストはセンター試験。

家計的にも国立大学を目指していたものですから、
5教科7科目を受験しました。

初日、緊張のしすぎで指定席ではなく、
一番前の席に座ってしまうというボケを初っ端からかましてしまいました。

視線を気にしたくないから一番前を好んでいたのもあります。

そのせいで始まる前から顔が真っ赤になってしまい、最悪のスタートです。

1日目は文系科目、2日目は理系科目でした。

長期休暇は一日12時間以上、
あれだけの勉強時間を費やしたのだから、できなきゃいけないという焦り。

そして、周りもその努力を知っているからこそ、
期待に応えないといけないというプレッシャーで押しつぶされそうでした。

「それでは解答をはじめてください」

試験監督の一言で空気が一気に張り詰めた。

ここからが、絶望でした。

(あれ、、?なんだこれ、、知らない。こんな問題見たことない。)

何も分からないんです。

問題文が頭に入ってこない。

何度読み返しても内容が理解できないんです。

どんどん焦ってしまい、ついにはフリーズしてしまいました。

マークシートを記入する音。
問題冊子をめくる音。
問題文に線を引く音。

周りの音にどんどん意識がいってしまい、余計に焦っていました。

周りが問題をスラスラ解いている間に、
私はまだ目の前の一問に苦戦している。

と同時に、お腹が鳴るのではないかという恐怖で、
いつの間にか試験に集中できなくなっていました。

(どうしよう、どうしよう、、。)

シーンとした状況下でお腹が鳴って恥をかきたくない。

変な汗は出るし、お腹が鳴るのを気にして問題にも集中できない。

時間が残されてない中、解答用紙の余白の多さにも恐怖さえ覚えました。

残り15分でやっと大問半分到達。

(間に合わない、、どうして、、。)

もう頭は真っ白です。

「そこまで!」

声が聞こえた瞬間、心臓がギュッとなりました。

(色んな意味で終わった、、。初日からやらかした、、。)

センター試験は8割は取りたかったのですが、
国語も英語も社会も、出来は過去最悪でした。

同じ学校の人も今は精神的に過敏になっていると思うし、
周りに弱音は吐かずにいよう。
明日もあるんだ。

このくらい心に余裕があれば良かったのですが、
1日目が終わった段階で私からは笑顔は消え、
部屋にすぐこもりました。

それでも最後まで頑張ろうと思い、
参考書を手に取って翌日のために勉強をしました。

2日目になり、理系科目。

私は理系だったので、ここで挽回すればまだ分からない。

なんとか希望は捨てずに挑みました。

この日の夜、私は大人3人がかりで鼻血を止めてもらうことになります。

2日目も1日目と同じでした。

頭は真っ白、焦りで集中力がなくなり周りの音が気になりだす。
お腹が鳴るのが怖い。息も苦しい。顔は真っ赤。

私は、最後の科目の「生物」で、
途中で手を止めてしまいました。

無気力になってしまったのです。

あっけなく試験は終わり、
緊張から解放された受験生達の声に耳を塞ぎたくなりました。

私は会話をする余裕もなく、帰りのバスも無言でした。

バスを降り、部屋に戻って一人になった時に、
何かが決壊しました。

記憶に残っているのは、過呼吸気味になりながら
膝から崩れ落ちて泣き叫んだこと。

そして鼻血が大量に出てしまって、
血は床に広がって水たまりのようになってしまっていたこと。

声を聞いて駆けつけてくれた大人3人(寮職員)が私を介抱して、
必死に血を止めてくれました。

少しずつ落ち着き、呼吸も普通にできるようにまで戻ったら、
寮職員の方々とお話をしました。

内容はあまり覚えていませんが、言われたのは、

「死ぬ気でやってたら、死ぬのが目的になっちゃうよ?」

私は壁に「死ぬ気で勉強する」と書いた紙を貼っていたのです。

それを見た寮職員さんが、私に言ってくれた言葉でした。

私が毎日30分~1時間走っていたこと、
一日も欠かさずに歩きながら英単語覚えたり授業の復習をしていたこと、
私の苦労を全部知っていたから、見てくれていたから、
応援してくれていたから、だからガッカリさせたくなかった。

先生も、友人も、寮職員さんも、家族も、ガッカリさせたくなかった。

なのに、こんな不甲斐ない結果になって、
自分はどうしようもない人間だ。

私には部活をやってる人よりもたくさん時間があったはずで、
周りの人よりも勉強時間は多かったはずで。

それなのに、部活をしていた人の方が結果を残している。

その事実が許せなかった。自分は今まで何をしてきたんだと。

このような感じで、他人との比較、自己否定が絶えませんでした。

国立の二次試験は受けたものの、戦意喪失で案の定不合格。

その日の受験後はボーっとして帰りの方向とは逆のバズに乗ってしまい、
危うく終電を逃しそうになりました。

それ以降の高校卒業日まで、私はひたすら本を読んでいました。
そしてそれをノートに書き写していました。

それで精神統一をしようとしていたんです。

高校の時に読んだ本は今でも読み返しています。

高校はメンタル安定のためにやったランニングや読書のおかげもあり、
なんとか卒業はできました。

私にとって、この大学受験の経験は大きく、
ずっと忘れられません。

いくら勉強をしても自分を認めることができずに否定し続けたことが、
あの結果を招いたのではないかと思うんです。

卒業後は、予備校に入ることになりましたが、、
その時も色々なことがありましたね。
詳しくはこちらに書いています↓ ↓ ↓

なんにせよ、今こうして笑顔で生きているので、
今に至るまでに自分に必要な経験だったんだと思います。

受験はどうしても他人との比較になりがちですが、
他人は他人、自分は自分でした。

どんな結果になろうと、どう思われようと、
それを私が気にするかしないかの問題なんです。

本当にこれだけの問題なんです。

「どう思われるか」に強いこだわりを持つことが、
苦しみにつながっていたんです。

大事なのは、楽しく生きることでした。

苦行ばかりでは楽しさは生まれません。

もっと自分を労わって、大切にしてあげることです。

自分を許してあげること。

これが、社交不安障害の人に必要なことです。

どんな自分も自分。
皆さんの、そんな自分を抱きとめて、愛してあげてくださいね。


普段は、
・人の目が気になる
・視線が怖い
・緊張して赤面したり頭が真っ白になる
・手足が震えて力が発揮できない
・会食が怖くてできない等

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました!





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