【将棋の話】藤井竜王(当時)揮毫の扇子
この記事のタイトル「藤井竜王(当時)」の表記には、二通りの可能性があることをまず説明します。
選択肢1
藤井聡太名人・竜王(2023年9月現在)が竜王を獲得したのが第34期(2021年11月)で、名人を獲得したのが第81期(2023年6月)。
タイトルを複数持っている棋士を「何冠」と呼ばずに、格式が最も高い名人および竜王の称号だけで呼ぶことを好む人もいて、筆者もその一人です。
そうすると、藤井聡太名人・竜王が「藤井竜王」と呼ばれたのは、ざっくり言って「2021年11月から2023年6月まで」の約1年半で、その間に作られた扇子だということになります。
(補足)
タイトルを多数持っていても、個々のタイトル戦の話題のときは、そのタイトルの保持者であることに敬意を表して、その称号のみで呼ぶことが通例です。
なので、名人と竜王を両方持っている現在でも、竜王戦の対局では単に「藤井竜王」と呼ばれることになります。
選択肢2
藤井猛九段(2023年9月現在)は、竜王を3期(第11期~13期)保持しました。
竜王を獲得したのが第11期(1998年11月)で、失なったのが第14期(2001年11月)。
そうすると、藤井猛九段が「藤井竜王」と呼ばれていたのはその約3年間で、その間に作られた扇子ということになります。
さて、筆者がここでご紹介する扇子はどちらでしょうか?
ヒント1
扇子を収納する箱に付属する紙の一部です。
ヒント2
本人の自筆署名です。
答え合わせ
正解は、選択肢2のほうでした。
先日、自宅保管品を整理したときに偶然見つけました。
回想
この扇子が作られた時期は、1999年の前半だと考えられます。
筆者の記憶によれば、横浜市上大岡の京急百貨店で行なわれた将棋まつりで購入したものです。
将棋まつりは夏休みに合わせて開催されることが多い。筆者が横浜市内に住んでいたのは2000年7月までなので、1999年夏に参加してそのとき購入したという可能性が高いです。
将棋まつり - Wikipediaによると、「京急将棋まつり」は1999年が第一回だったようです!
一世を風靡した藤井システムの全盛期でしたね。