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【テクノロジーの話】【#最近の学び】家電製品アドバイザーの資格を取りたい(その1 準備)

はじめに

 いきなりですが、家電製品アドバイザーの資格に興味を持ちまして、2023年3月の試験を受けてみようと思い立ちました。

 きっかけは、先月の引っ越しです。
 今まで住んだ集合住宅は全て最初からエアコンが備え付けてあり、自分でエアコンの機種を選んだことも、取り付けに立ち会ったこともなかった。

 今回初めてエアコンを購入して、製品の特徴とか、取り付け工事の要点を知りました。
 特に取り付け工事は面白くて、壁の配管穴と配管にかぶせる化粧カバーの形状から本体の設置位置が最後に決まるとか、室外機は排水ドレインにパイプがかかる位置を計算して置いているとか。

 そこから始まって、家電全般についても、もっと知りたいなと思いました。いろいろ考えて、たどり着いたのが、家電製品アドバイザーです。

受験日時  : 2023/03/12(日) 10:00~
家電製品アドバイザー
・AV情報家電 商品知識・取扱
・CS・法規(共通)
・生活家電 商品知識・取扱

2023年3月(第44回)資格認定試験(CBT方式)のタイムテーブル

 上の2科目を取れば「AV情報家電試験」、下の2科目を取れば「生活家電試験」に合格したことになります。3科目すべて取れば「家電製品総合アドバイザー」です。

準備

 前提として、あまりコストをかけずにチャレンジしたいということで、中古の解説書の中で比較的新しくて、安価に手に入るものを探しました。

 入手したのが、この解説書です。

 家電製品アドバイザー試験 早期完全マスター(2018/12/10発行 第14版)

「家電製品アドバイザー試験 早期完全マスター 第14版」 家電資格試験研究会監修 リックテレコム発行

 それを1月下旬に入手して、一通り読んでみた時点での感想を書きます。

第1章 AV情報家電

 構成としては、テレビから始まってレコーダなどのビデオ系、それからオーディオ系と、まずはAV家電がずらっと並びます。 

 筆者の専門は画像処理、その中でもMPEGなどの画像圧縮です。
 テレビのデジタル放送や、録画機(HDD/DVD/BDレコーダー)への録画のための規格については、書いてあることの10倍の説明ができる。
 画像入力系(デジカメ、スキャナー)や出力系(液晶モニター、プリンター)についても、基本は分かります。

 オーディオについては専門ではないが、画像と同じように信号処理でデータ量を減らす圧縮をしている原理は同じ。
 そこにイヤホンやサラウンドスピーカーの機構を知ることで、商品仕様の要点が知れて、本職にも役立つような気がしました。

 そのあと、音声に関する家電つながりで携帯電話となり、そこから発展したのがスマートフォンとなって、最後に近いものとしてパソコン、という流れで情報家電について説明されています。

 しかし、この流れにはかなり違和感を感じました。
(どういう違和感を感じたのかは、整理して別の機会に説明したいと思います。)

第2章 生活家電

 エアコン・空気清浄機・加湿除湿のリビング関係から始まって、冷蔵庫・電子レンジなどの調理家電、洗濯機・掃除機の清潔家電(って言葉ある?)のあと、照明、暖房機器と続く。

 そのあとに扇風機やアイロン、ドライヤーなどが、小物家電にまとめられている。
 照明は全部屋共通の設備だとして、暖房機器はエアコンと同じ並びの方が良いのでは?

第3章 電源・電池

 ここはSDGs的に重要な章であることは分かるのですが、章としては内容が少なすぎる。

 生活家電の最後のほうに、エコキュートや太陽光発電など、新しいタイプの省エネ家電の紹介があります。
 これらもまとめて「省エネルギー関連製品」の章にまとめた方がよいのではないかと思いました。

第4章 販売・サービス上のCSのポイント

 生活家電の章で、「エアコンの電気代の抑え方」とか「冷蔵庫のどこに野菜を置くと鮮度を保てるか」などの情報がありました。

 これらは資格取得のために本当に必要なの?と疑問に感じてましたが、この章に来てみると、「ああ、この資格は、家電量販店の接客要員のための、商品知識とマナー向上に特化しているんだ」と、理解しました。

第5章 販売・サービス上の関連法規

 ここは完全に、「家電メーカーから小売店までの販売フロー全体を見ている、上級社員向け」の知識ですね。
 家電量販店で言えば、設置工事業者を手配したり、販促サービスをルール内で考えるような現場責任者が理解すべき内容だと思います。

まとめ

 一般人は、解説書前半の商品知識の部分だけ読んでおくだけで、充分に役に立ちます。
 あえて資格を取る必要はないと言えるでしょうね。

 それでもあえて資格を取りたいとしたら、資格を持つことそのものに興味のある人ですね。
 筆者がまさにその一人で、自己紹介ページに一つ資格が加わるかどうか、結果が出たらまた報告したいと思います。

その2に続く

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町田 憲昭(歴史研究家/アナログゲーム評論家)
貴重なお時間を使ってお読みいただき、ありがとうございました。有意義な時間と感じて頂けたら嬉しいです。また別の記事を用意してお待ちしたいと思います。