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焚き火の不思議な力①
「火を見ていると落ち着くんだ」
昨年の事業部ワーケーションで、バーベキューの肉を焼いているとき、
一番の親しい先輩はこう言った。
この一文だけ見ればやや危ない人なのか、と誤解されかねないが、
バーベキューという場面以外では、そのような感情を抱いたひとも多いのではないだろうか。
たとえば、昔おばあちゃんちに行った時の、冬の暖炉の火。
たとえば、両親に連れて行ってもらった、旅館のいろりの火。
またたとえば、キャンプで気の置けない友人と囲んだ、キャンプファイヤーの火。
少し気分が落ち着くような、そんな気がした覚えはないだろか。
火は落ち着きとともに、人を素直にさせるのかもしれない。
普段飾っている自分でも、火を前にすれば自然と素が出てきてしまうような。
そんな不思議な力があるように思う。
今回は、そんな「火」にまつわるイベントに参加した際の感情メモ。
1,焚き火とのご縁
焚き火を囲んで話すことが好きだ。
と思い始めたのは、実はここ1年ほど前からだろう。
そもそも焚き火を囲む、という経験をあまりしてこなかった僕だが、
この1年ほどで焚き火とのご縁が多かったように思う。
事業部でのワーケーション。
小国町での地域×自分のあり方を考える実地研修。
20代のキャリアを考えるイベント(焚火に見立てたランタンだったが)。
そして、今回参加したイベント。
長野県で行われたこのイベントは、僕が以前参加した同様のイベントとも一線を画していた。
「焚き火を囲んで企業と話す、合同説明会」だったのだ。
実は、昨年はボランティアとして参加予定だった。
しかしながら、流行り病にかかったため泣く泣く欠席の結果となった。
だからこそ、今回こそは参加し、参加者の生き方の多様性に触れながら、
自分の生き方を考えてみたいと思っていた。
ただ、今回はボランティアは募集しないこととなった。
代わりに一般参加者として参加することになった。
以前から名前を存じ上げており、個人的にも多少は付き合いがあった企業が主催していることも参加の理由のひとつだ。
しかしながら、こうも考えた。
今すぐの転職は積極的には考えていないが、社会人1年間を棚卸し、
一度立ち止まって考えるにはよい機会ではないか。
実は少数派ということに後から気づくのだが、こうした思いを持ち、開催の日を楽しみにしていた。
2,焚き火の力
当日。心を躍らせながらバスで会場へと向かう。事前に入っていた参加者グループにはすでに参加者が100名超え。企業側の参加者もいるとはいえ、なかなかの人気ぶりだ。
インタビューの観点から個人的に尊敬するお二方が現れ、
オープニングトークからスタート。
そののち、各々気になる企業が主催する焚き火ブースへ移動。
焚き火を囲んだ合同説明会のスタートだ。
いわゆる「企業と学生がフラットに話す合説」は以前も参加したことがある。
変わったものでは、船を一隻貸し切って、湖上で合説を行う、というものもあった。
ただそれらの合説は、あくまでも「企業ブース」形式。
今回のように、円形になってフラットに企業と話せる場は初めてだ。
焚き火を囲んでいるからか、アイスブレイクはほどほどにすっと対話へと入っていく。
出展企業のブースで最初に話題に上がったのは、確か「人から見られる自分とありたい自分のギャップ」だった気がする。
一般的な合説だと、こうした問いはまず飛び出さないだろう。
しかし、今回の場は就活に限らない。
自分たちの生き方を考える場であり、そこで接点があれば就職する。
そのような場であるから、特に驚きもせず、すっと議論に入っていく。
ただ、こうした時に哲学的にも思える問いは、以前にも書いたがそのひとの「内面性」を表しているもの。
スキルや知識は入社後にも身に着けられるが、ひとの本質的な考え方やパーソナリティは変えることが非常に難しい。
だからこそ、その人の個性が見える問いは、企業、そして参加者ともに価値観の一致・不一致をゆるく感じ取るためには最適なものなのではないか。
スキルマッチングは容易だが、どこか機械的な気がする。
効率化、短期間という文脈では最適だろうが、それだけでよいのか。
ひととひととの出会いが採用だとするなら、それよりも人間的なもの、
それこそ、ノンバーバルな相性も考えていく必要があるのだろう。
遠回りになるため行っている企業は少ないとは思うが、
個人的にはそうした企業のほうが、居心地もよく安心して入社できそうだ。
そしてこのイベントは、夜はまた少し違う雰囲気を見せる。
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