幸せをお届けします。「皮肉のすゝめ」
人は人の上に人を造り、人の下にも人を造る、この人民ありてこの社会あり。
自分の事しか考えない知人、地位のために付き合う女、マウント上司。利己心に満ちた世の中を生きる性格の良いあなた。偏見、始めませんか?
刺さるブラックジョーク
そんな生きにくい性格の良いあなたにおすすめなのが、刺さるブラックジョーク。少し棘があるが、その細く鋭い棘がかゆいところによく届く。心の針灸といったところだ。ブラックジョークが分かれば、大きな人間になれると考える。ブラックジョークが好きな人なんて、皮肉ばかりの小さな人間ではないかと考えた性格の良いあなた、それはちょっと違う。
小さな人間を妥協できる人間になれるのだ。中学生に馬鹿にされても何も思わないですよね?それと同じだ。マウント上司をうまく受け流せるのだ。そう、闘牛士がムレータで牛を操るように。さぁ、「ブラックジョークが分かる俺」からの「他人を見下す姿勢」を身に着け、威風堂々と生きてみようじゃないか。
*本当の皮肉とジョークとしての皮肉には若干の差異がありますので、本物の方は速やかにバックしてください。
5世紀後もアツアツのジョーク
何世紀立っても色あせない、世の中のクズ人間。言語や文化が継承されるように、クズ人間もまた継承される。今回は、ラ・ロシュフコーの残した言葉から、クズ人間を俯瞰しよう。
ラ・ロシュフコーは17世紀のフランス人だ。貴族の中でも屈指の名門だった。歴史を学ぶわけではないので背景はこれくらいにしておこう。
さて本題だ。彼の書いた作品を見てみよう。なるべくわかりやすいものを抜粋した。現代と重なるところが多すぎて、人間は実は無性生殖なのではないだろうかとすら感じてしまう。
下にあるのは今回の目次だ。この三点からロシュフコーのジョークを見ていこう。
1.誉めて縮める
2.再放送人間
3.自己愛の塊
1.誉めて縮める
性格の良いあなたは、他人を誉めるときはどんな感情ですか?少し考えてみて下さい。
相手にもっと伸びてほしくて誉める?本当にすごいと思ったから?さぁ、ロシュフコーはこう答えています。
「われわれはしばしば毒のある賛辞をわざと選んで、誉める相手の欠点のうち、ほかのやり方では敢えて暴露できないものが、煽りを食って明るみに出ようとする。」
性格の良いあなたには意味が理解できませんでしたかね?wさあ、こんな経験はないだろうか。
「いやぁ、テストむずかったなぁ。。俺めっちゃ悪かったわ。」
「俺もw。でもいいじゃん、どうせお前は結構取ってるんだろ。」
「いや、全然よ。60点だから。」
「ww。俺67だった。でも、お前は勉強習慣ができてるからいいじゃん。俺全然だから。毎日6時間だっけ?勉強してるのマジですごいとおもうわ。俺できないから羨ましいわ。」
勉強しても取れないお前と、勉強せずに並ぶワイwwww
マウント合戦をするために学校へ行ってませんか?顔面偏差値50の子に〇〇ちゃんは可愛いから、みたいな事を言う52の女、陰キャに変な事をやらせて「うを、かっけぇww」っていう男。誉め方に上品、下品はあるものの、結局誉めていないのだ。
2.再放送人間
「友達と話していても話が尽きないなぁ。。。」それはよかったな。じゃあ何を話していた?この間は?
「いったいどうしてわれわれは、自分に起こった事を細大漏らさず覚えているだけの記憶力を持ちながら、同じ人にその話を何遍したかを思い出すだけの記憶力がないのだろう。」
何回自慢するんだよ。もういいよ、その話。聞き飽きたわ。わかったわかった、お前が好きなのはクラッシックのラ・カンパネラで、俺たちみたいに紅蓮華は聞かないんだよね。知ってる知ってる。はいはいすごいすごい。
すみません。取り乱しました。まぁ、そういう人もいますから。
「恋人どうしがいっしょにいて少しも飽きないのは、ずっと自分の事ばかり話しているからである。」
何を話せばいいかわからないという言葉を童貞の君たちはよく言うが、
「女」には自分の事を話させておけば大丈夫。
少し格上の私くらいの童貞ならみんな知っている事だ。
3.自己愛の塊
私くらいの童貞でも知らないことをラ・ロシュフコーが語っていた。
「女が恋人の死を嘆き悲しむのは、ほとんどの場合、その人を愛していたためであるよりは、むしろ、そうすることによっていっそう男に愛される値打ちのある女らしく見せるためである。」
怖。普通に恐ろしいが、似たような事を実際みんなしている。周りに親切にすることで自分の価値を上げるなど。ボランティアを本気で取り組んでいる人は実際何割いるだろう。私の周りは、就職のためという人しかいない。
次の言葉は、私が一番刺さった言葉だ。
「自負心にも他の情念と同じく支離滅裂なところがある。人は嫉妬していると告白することを恥とし、かつて嫉妬していたとか、嫉妬するかもという事は誇りにする。」
まさに、自己愛の塊。
ロシュフコーの書き残したものは、ほとんどこの自己愛に収束する。みんな自分が大好きなのだ。それを色々な視点からずばずば斬る、それがロシュフコーの刀なのだ。
幸せをお届けします。「皮肉のすゝめ」
さぁ、性格の良いあなたには、何一つ分からなかったですよね?長々と何を言っていたんだ? という感じでしょうか?(笑)
これらの皮肉から、人間は私利私欲のために動くという事が分かったのではないだろうか。だから、そう人間をあまり軽蔑するなよ(笑)自分もそうだっただろう?
私利私欲に生きてもいい。だが、他人に軽蔑はされるな。しっかり生きろ。楽に生きろ。私利私欲に駆られて闘牛になっている人間をひらりとマントで煽りなさい。あなたは今手に赤いマントと棒を持っている。さぁ、どうする?そう、始めよう。