茎みょうがの仕込みしごと
この季節になると食べたくなる、みょうがの甘酢漬け。
最近は、この茎みょうがを使って作っています。ふつうのみょうが(花みょうが)を切り取ったあとに残る、茎の部分を集めたものだそうです。
形も大きさも、こんなふうにバラバラ。よく見ると、たしかにところどころにみょうが本体を切り取ったようなあとが見えます。
かなり不揃いですが、いくぶん繊維質な先っぽのほうから、コリコリとした根元の部分まで、みょうがのさまざまな味わいを楽しむことができます。
しかも、こうしたものが山ほど袋に詰められて、店頭ではわずか150円ほどとかなりリーズナブル。みょうがをたっぷりといただきたい時には重宝です。
これをきれいによく洗って、切り口が茶色がかっていたらそれも切りました。茎みょうがはふつうのみょうがに比べるとやや傷みが早い気がするので、気になる部分は取り除いておきます。
① 茎みょうがの甘酢漬け
大きめのものや根元に近い部分は、定番の甘酢漬けに。
酢と砂糖の比率は、同量か、もしくはお砂糖のほうがやや少なめという甘めの味つけ。わが家では子供も好きでよく食べるので、あまりお酢がツンとこないような味加減にしています。
いちど湯通ししてから漬け込む甘酢漬けは、みょうが独特のアクやえぐみも抜けるので子どもにも食べさせやすいですね。なんとなく、衛生面での安心感もありますし。
納豆に混ぜたり、ちらし寿司に使ったりと、夏場はいろいろとべんりです。暑さによる疲れをとってくれるだけでなく、色もピンクできれいですから食卓が華やぎます。
② やみつき茎みょうが
中途半端にはずれてしまった先っぽの硬い部分は、集めて大人用の薬味おつまみにします。
少し筋っぽいことがあるので斜め薄切りにしてから、鶏ガラスープの素とごま油、白ごまであえました。しんなりしたら、もうできあがりです。
食欲をそそるごま油の香りと、茎みょうがのシャキシャキ感がたまらず、とても美味。そのままおつまみや、白いご飯にのせて食べもいいですし、そうめんや冷奴の薬味にしてももちろん最高です。文字通り、お箸が止まらなくなる「やみつきみょうが」。
こうして2品作っただけでも、こんなにあった袋いっぱいの茎みょうががあっという間になくなりました。
みょうが好きな方にも、たまらない愉しみをもたらしてくれる茎みょうが。もしどこかで見かけられたらぜひ試してみてくださいね。