朝霞サウナ 和(なごみ)レビュー。
BGMにどうぞ。
先日、初めて行ったら感動してしまったので勢いで書くただのレビューです。Googleマップのレビューにも長文が多いんですが、書きたくなる気持ちもわかると興奮してしまいました。
一言で言うなら、サウナを愛する人が作ったガチ勢の集まる場所(笑)
疲れた。温泉に行く元気がない。
その日は、服を買いに行く服がないみたいな状態になっていた。行きつけのスーパー銭湯はとなり街。どうしようか、そう言えば最寄り駅前に新しく出来てたよな。期待せずにGoogleマップのレビューを見に行く。
インフィニティチェア?もしやとググったら僕が「不二子の椅子」と呼んでいるやつだ。峰不二子がバカンスにビーチで座ってトロピカルジュース飲んでるやつ。アレがあるかないかは僕の中の評価で星が1つ変わるくらい重要。それが20台も!?
すげぇ熱そう!僕は痩せ型なので3セット目ともなれば15分居座ることもあり、王の席、試してみたい気持ちに。
シングル?どうやら10度以下のやつをそう呼ぶらしいなるほど?いやいやそれ入れるの?16度でもキツかったが…すげぇ整いそう!
お気づきと思いますが、僕は水風呂サウナ外気浴にわかです!!
しゃあないよね!ロータリーに面したガチ駅前。でも最寄りだし行きやすい!
行くか!
レビューに釣られ、近さも相まってちょっと元気に。目の前のステーションにレンタルチャリを止めて写真を撮り、いざ入店。
下駄箱の鍵をゲートに「ポン」とタッチ。後払いなので受付はそれで終了。棚にあるタオルを持ってタバコ吸って、三階の男湯へ。
外観からも、奥行きはあれどそんなに広くなさそうと分かっていたがロッカーの数も控えめ。それでも隣の人とぶつからない場所を確保できササッと脱ぐ。
周りは「カチャ、カチャ」と音がするだけで静か。その理由が浴場に向かうとわかった。扉には赤く大きな文字でこう書いてあった。
「この先、私語厳禁!」
なんと。「サウナ室内では黙浴願います」みたいなのは他でも見かけるが、浴場から私語厳禁とは。その空気が脱衣所にも及んでいるのだろう。
かぽーーーーーーーーーーーーん
シンとした中にその音が響く。心地ええ!サウナはこれよね。自分も学生の頃は仲間とスーパー銭湯で騒いだりもしたので何も言えないが、そういう客がいるとくつろげないのもたしか。
大阪から東京へ転勤してきた友だちが「東京の人間は満員電車から降りるときに降りますも言えないのか、舌が退化してんの?」と言ってたが、舌退化民、こういうところは粛々とやれてええねんな、などと微笑しながら身体を洗う。
さて、いったん湯に浸かろう。
奥行きのある長い浴場。手前から五右衛門風呂、小さめの浴槽、大きめの浴槽、その向こうにも仕切りが見えるがあれがたぶん水風呂だろう。
小さめの浴槽をえらび、湯で身体を温める。
すぐに上がると、水風呂の向こうの「不二子の椅子」ゾーンに向かう。あるある20台。壮観だな、となりそうだったが3台くらいしか空いてなくてワロタ。だよね!みんな好きだよね!
不二子で身体が乾くのを待ち、少しの水滴をタオルで拭い、サウナに向かう。
その間も、たまに水風呂から「んあ゛ぁ゛」と声が聴こえる他はもちろん全員黙っているし、椅子から立ち上がった人は必ず椅子に水をかけるルールも徹底していて、舌退化民の底力をみた気がする。
サウナは3種類。まずは噂の6段雛壇サウナへ。入ると、ハットも被り体つきの良い、見るからにガチ勢って感じの人も5段目に座っている!6段目は0人だった。
選ばれし王の席。
まじ!?にわかで新入りの僕が昇ってもいいの?少しの迷いをすぐに振り払い6段目へ。
あぁ、なるほどこれはなかなか…効く。しかし言うほどかな?温度計に目をやる。90度台前半?オープンから時間も経って下がっちゃったのかな?うんでも6段目の天井の近さもあってか、熱い。これにロウリュが来たら…
間もなくロウリュが作動した。博多の万葉の湯で喰らった「修羅の国のロウリュ」(勝手に名付けた)で喉が焼けそうになったことを思い出しタオルを口にあてる。
来た。キタキタキタ!あづい!いてぇwwwやばいやばいコレあと15秒も続いたとしたら耐えられそうにないぞ?新参が王の席からずり降ろされる失態をおかしたくない、ヤバ!
と思った数秒後にロウリュストップ、助かった笑。しかしこれはあの修羅に匹敵する。5段目の民が全員降りるのを待ち、約5分。1セット目やしこんなもん。さて悠々と水風呂へ向かいますかと王気分w
からのシングル。
浴場入った時に奥に見えた仕切り。やはりそこが水風呂。ざぶんと足を入れる。かなり冷たい。大きなデジタル温度計はなく、壁に小さなアナログ温度計が下がっている。
奥まで行き、目をやる。5度。
「これかぁ。すご。」
私語厳禁のその場所で、思わず口に出して呟いていた。王なので許して欲しい。
肩、首まで浸かる。うぐぁ、しかし、耐えられないほどではない。いわゆる「痛くない」水風呂だからだろう。素晴らしい。
目標は1分。体感でそれは計れないので、水風呂では僕はいつも脳内でTHE BLUE HEARTSの青空を口ずさむ。テンポキープに気をつけてワンコーラス歌えばだいたい1分だろう。
ブラウン管の向こう側〜
カッコつけた僕。ピカピカに光った銃で出来れば撃ち倒してくれれば良かったのに。
ほんで次は「神様にワイロを贈り〜」だが、無理wwwwwもたんwwwww
Aメロ1個飛ばして「生まれたーとこーろーやー」皮膚wwwwwww目の色wwwwwweeee
痛いこの僕の、なにがわかるって言うのだーーー!!!!
出た笑。30秒かね?笑
2回目の不二子へ。
相変わらず椅子はそんなに空いてない。サウナも水風呂もさすがに回転が速いが、整いのメインでもあるココは混む。20台、えらい。
しっかしシングルのエグさをここで感じる。首から上と下で血流がちがうのが感覚でわかる。エグ。水風呂に浸かった首の境目のところに、絞められたかのような痛みを感じる。
マジか。こんななるんや。その感覚も引いてきた頃に、気付く。
私語厳禁で静かなのもそうだが、内装。黒とダークグレーを基調としたデザイン。間接照明と少しの明かり。とろけるような空間。落ち着く。
2セット目、低温多湿サウナ
せっかくなので初回の今日は全てのサウナを試そうと、低温へ。
ん〜やっぱり僕は低温サウナは苦手。寝っ転がってもいいなら20分くらいしっかり汗かくのもアリだろうけども、それもシンドい。
10分程で水風呂に向かう。この状態でシングルは冷えすぎるだろうから18度の方へと。
…ん?……ん?18度、どこだ???
おさらいしよう。浴場に入ると手前から五右衛門風呂、さいしょ身体を温めた小さめの浴槽、大きめの浴槽、で、その奥の水風呂はシングルだった…。もしかして、…コレ???
大きめの浴槽に向かう。ビンゴ18度。マジかww普通の風呂より水風呂の方が大きいとか、ガチ勢配慮どんだけ〜〜〜www
シングルのあとの18度は柔らかくて気持ちいい、とは行かず、低温サウナで温まりきってない身体はやはり寒さを感じてしまった。不二子で整えるのもそこそこに、次に向かう。
3セット目、セルフロウリュサウナ
その名の通り、利用客が自分で石に水をかけられるサウナ。ルールには砂時計の砂がなくなってから2杯、周りの利用客に声を掛けてから、とある。
温度は90度あったが、あの王の席ほどは温まらない。砂時計の砂が落ちる。さあ誰だ?誰がロウリュ行く?新参者としてしばらく様子を見ていたが、誰も動く気配がない。
舌、退化??ここは行くか…?しかし…
痺れを切らした僕は立ち上がり、、、サウナを出た。退化〜〜〜〜〜!あぁ、次来た時には味わってみよう。
18度の水風呂のリベンジを果たし、しっかりと乾くまで不二子して、さぁ締めの4セット目は、行こうか、再び玉座へと。
4セット目、6段雛壇サウナ再び。
18時入店、19時台にさしかかった頃。1セット目とちがい王の席にも多くの猛者がいた。ちょうど1人分、玉座が空いていたので迷わず座る、と同時にロウリュスタート。
90度を切ってしまっていたがやっぱり痛い。それでも4セット目の身体なら耐えられる。ロウリュが止まり、1人、また1人と先に座っていた王たちが降りていく。
5分がすぎ、8分がすぎる。行きつけのロウリュは8分に一度作動する。が、動かない。9分、まだ動かない。10分、動かな…ん〜〜ここまで来たらもう一度浴びるまで粘りたい、そろそろシンドいが…動、いた!
「ハァ、キタ、」
2度目の控えめな私語が口をついて出る。痛い、耐える、いける、耐えた。ふぅ。余裕ですよと言う風にしばし待ってから降りる。
行こうか。さいごのシングルへ。
ゆっくりと、青空を歌う。
今度は神様へのワイロも贈れる。
テンポキープに気をつけろ、走るな。
天国へのパスポートをゲット。
皮膚www目の色wwwわかるわかる。
運転手さんそのバスに僕ものっけて。
行き先?どこでもいい。
こんなハズじゃなかっただろwwwwe
問い詰めろ!ゆっくりだ!テンポキープ!
まぶしいほど…青い空の…真下
どぅぶるぅぇえい!完走!!
そしてさいごの不二子で事件は起こった。
首を絞められる痛みは、ない。が、お、お、お、落ちる落ちる落ちる、しっかり柔道家の絞めを喰らったかのように、痛みを感じる前にwwwやばいやばいやばいwww
閉じた瞼の下で、目玉がぐりんと上に行こうとしてるのを感じるwwwあかんあかんあかんwwe
めっっっちゃおもろい顔してたと思う、見たかった笑。耐えた。
と、整う???いやもう雑念だらけでw
一階、喫煙所にて。
興奮して、とあるネットコミュニティでレビュー。そして休憩所へ。
脱衣所もそうだったが、ここも「広い!」って感じではない。が、しかしダラダラと居座ってる風の人もいない。
人間を駄目にする系のクッションはなく、ギリ駄目にならずに休めそうな椅子がいくつかあり、ほとんどが空いている。ガチ勢の集う場所だからなのか?
漫画もあるが手をつけず、少し休ませてもらって、なにか飲もうかな?でもこういうとこ高いよな?駅前だしどっか行ってもいいよな?冷やかすのも悪いので横目でメニューを見ながら食事処を通る。
なんちゃらジュースが200いくらで売ってるのは見えたがビールの文字を歩きながらでは察知できなかったのでそのまま通り過ぎて会計へ。ん〜そのうちゆっくりやろう。
下駄箱の鍵を「ポン」と機械にかざしてセルフで会計。ゲートに「ポン」して玄関へ。そこでまた気付く。
脱衣所、休憩所、不二子の椅子。それぞれ人が溢れない理由、そもそも下駄箱がそこまで多くない。つまり、その数を越えたらゲートを通れないのだ。なるほどな〜。
ガチ勢への配慮がどこまでも行き届いたサウナ。家族連れや学生の集団などは寄り付かなさそうだから溢れることもないだろう。
ここはサウナ愛に溢れた人が作ったガチ勢のオアシス、いや、サウナだった笑。
おしまい!気になる方は是非!!