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使う調味料は元々少ない 酒 塩 酢 味噌 これだけ 時々 醤油を買っていたけれど いちばん小さいサイズでも使いきれない シンプルな味が好きだし 油は身体に合わないらしく消化できない だから専ら自炊派 だからこそ 自然に近い製法のものを選ぶ この本が教えてくれることが 私にはちょうど良い
軽く読みたい時にいつも手にする 何となく居心地が良い そんな本はなかなか見当たらない 私にとって 活字のラジオ このラジオは 今 興味を持たないところは サクリと転がして 後で拾うこともできる 本って良いなと思わせてくれる
文字の森に入っていく時 自分の居場所が自然と決まる そこから氷の上をなめらかに滑るように 奥へと向かえる森は 頁を捲るリズムも安定している この森のリズムは 定期的に休止音符があり リピートする時に その休止音符を拾っていくのが 私には居心地が良かった
いつもそこにあったのはなぜなのか。改めてよく見ると、それは静寂の素粒子が集まり、その素粒子たちが触れあう時に波動が生まれて空間になり、揺蕩う音が溢れ満ちていた。私を包み込んで自然にただ寄り添ってくれていた。 そして誰かや何かに寄り添いながら、その大きな静寂の空間の中にいる、彼の孤独も見えた気がした。
感情には重さがある。 しんどい、嫌い、どうして、わからない。 こんな言葉たちの仲間が重いと感じる。 そしてこの言葉たちを放っておくと、どんどん重さが増していく。 放っておかずに、向き合って溶かしていく。 その方法のひとつに、書く があると思う。 書いた文字を見ると客観的になれる。 自分のことを書いたのに、誰かのことのように思える。 そして少し重さが軽くなるような気がする。 作者にとって書くこと、書ける場所があって本当に良かった。