林ふみこ
毎週木曜日に日日のこと、思ったこと、感じたことなどを文字にしています。
私の好きな音楽
読んだ 読もう その本についてのこと
昨日は茶猫の誕生日 その日はロールケーキを買っていた 茶猫のタビー柄が クリーム色とケーキの焼色との渦だったから いつもの日は クリームパン 柔らかい なつかしいフォルム 茶猫のお腹に顔を埋めると クリームパンの匂いがしたから
焦って毎日どうしようと思いながら 過ごしている やらなければいけないことがあるのに 今日もやらずに終わらせてしまった だとしても今はいい やらなければいけないと思っていることが 本当にやるべきこととは限らない やればできる子です 父が信じてくれた私を 今度は私が信じて過ごす
柳家さん喬師匠の落語が好き youtubeで師匠の噺を聞きながら帰る 今はマスクで笑っているのもごまかせるし オンガクを聞いてるかのように 私は噺を聞いている なんだろう 温い感じがする 笑える噺も 感動する噺も 古典も 現代ものも 懐かしさもある 師匠の声がまた良い オンガクも人の声 結局 誰かの声に癒やされる
今日は猫の日 日本人のための猫の日 理由は何でも良い 私にとっては昨日も明日も猫の日 茶猫を想い 弟猫を愛でる日々 茶猫のようにお腹を揉んで 弟猫を癒やしたいと毎夜 猫を揉む 猫を揉みながら いつしか私も癒やされて 眠りに落ちる 今夜も茶猫と弟猫を 想いながら眠る
哀しみと楽しみは比例していて 皆に平等にあるという この哀しみと比例した楽しみとは どれだったのだろう もしくは これから楽しみを得る時が来るのだろうか 今は 先も後もわからない ここにいるので精一杯 あーそうか ここにいる それが幸せであり楽しみになれる芽が あるということなのか だとしても まだここはただのここ あの日までのここは消えてしまった あの日と一緒に私も消えてしまった
今日も あなたを想い続けます そして 今日を 大切に過ごします
今年は大晦日もお正月も 弟猫のために過ごすと決めていた 今まではひとりでいる実家の父のため 仕事が終わる大晦日の最終の飛行機に乗り 仕事が始まる二日の始発の飛行機に乗った 今年は 妹夫婦が秋に家業を継ぎ 父と新しく家族生活を始めた きっとお正月も若いふたりと 楽しく迎えられるだろう あと数日 皆が良い年を迎えられますように
年賀状を書く 昨年 転職先の慣習に倣って 久しぶりに年賀状を送ることになった 私から送るときも 正月に送られた年賀状を読むときも その人のことを想う時間は 新年のよい贈りものだった 今年は少し和らいだ絵柄を選び 一言を添えた 私の一枚も あの人の新年の日に 笑みを贈れますように
冬の寒い朝 寒さに震えながら 朝焼けに期待して 窓の外をドキドキと覗き 今日の朝の その赤と深い青の さらに深いところに 金に輝く陽を感じる しばらくして 青色が広がった西の空に 白い富士が見える 感謝の気持が満ちて 私は白く輝き 全てに溶け込む
12月に入って急に 時間のスピードが増して あっという間に一週間が過ぎた 時間に置いていかれて どんどん日付や時計の数字が進んでいく 今年の街はあまりクリスマス感が 無いように感じていたけど イルミネーションもしっかり点灯しているし やはり私が置いていかれてるみたいだ 電飾を巻かれている駅前の銀杏並木 夜になるとピカピカ光る 銀杏の木たちは眠れているのだろうか 誰かのために眠らず光る 誰かのために 私は何ができるのだろうか
寒くなるとお腹が減る それは人も猫も同じらしい 寒くなると温い物が恋しくなる それも人も猫も同じらしい 人肌に温めたスープ風ごはんを 弟猫に食べてもらいながら 温かい紅茶を淹れる 寒くなって もっと会いたくなる それも人も猫も同じ
3が好き でも今年から2も大事になった にゃー 私の茶猫はソプラノボイスで 大きく アー ウィスパーボイスで ァー 昨日は茶猫が恋しい日 今日は好きな数字と一緒に 茶猫に会えたような日 帰り道 マスクの中で 真似して ァー 鳴いてみた
天気図の線が縦線中心になってくると 北風が強いので一気に気温が下がる 駅の北口を出て家に向かう道 冷たい向かい風に髪も頬も冷やされる 途中にある古本屋が開いていれば 迷わず立ち寄り少し暖を取る 本棚に整然と並びながら 紙の匂いや少しの隙間の倒れる音で 呼ばれた本を手にとる 今日はその列へ戻したけれど 次また会えたら連れて帰ろう 身体と心が暖まり また北風の家路へと向かった
今年初めての柿 庭の柿の木にたわわに実ったのでと たくさんいただいた 実も まだついている葉も ぎゅうとしていて ついさっき もぎったとわかる 柿のために寝かせておいた新茶を淹れる 今年の香りと味わい 本棚から一冊を選ぶ 紙の手触りと匂い 今年も秋の読書時間が始まった
暖かくて寒い 今年は 青々としている銀杏の葉 見上げる 葉の隙間の空の青 思うより溶けて 静かに 青になる そしていつの間にか 黄になる 見下ろして 隙間なく重なる 銀杏の葉 顔を上げる 真っ直ぐ続く 今しかない 未来という道
どこの駅にも そう離れずに おにぎり屋がある 私の小さな楽しみ 旅をしていない時も 最寄駅や隣駅のおにぎり屋を 散歩しながら探す おにぎりひとつで 私は整い 幸せになれる 母のおにぎり 父の玉子焼き 妹のほうじ茶 家族が私を整え 幸せを教えてくれた 私のお味噌汁も 家族を整え 皆を幸せにする 駅のおにぎり屋 降り立った人々を 整え 幸せにする