マガジンのカバー画像

木曜日記

41
毎週木曜日に日日のこと、思ったこと、感じたことなどを文字にしています。
運営しているクリエイター

2023年12月の記事一覧

2023.12.14

2023.12.14

冬の寒い朝
寒さに震えながら
朝焼けに期待して
窓の外をドキドキと覗き
今日の朝の
その赤と深い青の
さらに深いところに
金に輝く陽を感じる
しばらくして
青色が広がった西の空に
白い富士が見える
感謝の気持が満ちて
私は白く輝き
全てに溶け込む

2023.12.7

2023.12.7

12月に入って急に
時間のスピードが増して
あっという間に一週間が過ぎた
時間に置いていかれて
どんどん日付や時計の数字が進んでいく
今年の街はあまりクリスマス感が
無いように感じていたけど
イルミネーションもしっかり点灯しているし
やはり私が置いていかれてるみたいだ
電飾を巻かれている駅前の銀杏並木
夜になるとピカピカ光る
銀杏の木たちは眠れているのだろうか
誰かのために眠らず光る
誰かのために

もっとみる
2023.11.30

2023.11.30

寒くなるとお腹が減る
それは人も猫も同じらしい
寒くなると温い物が恋しくなる
それも人も猫も同じらしい
人肌に温めたスープ風ごはんを
弟猫に食べてもらいながら
温かい紅茶を淹れる
寒くなって もっと会いたくなる
それも人も猫も同じ

2023.11.23

2023.11.23

3が好き
でも今年から2も大事になった
にゃー
私の茶猫はソプラノボイスで
大きく アー
ウィスパーボイスで ァー
昨日は茶猫が恋しい日
今日は好きな数字と一緒に
茶猫に会えたような日
帰り道 マスクの中で
真似して ァー 
鳴いてみた

2023.11.16

2023.11.16

天気図の線が縦線中心になってくると
北風が強いので一気に気温が下がる
駅の北口を出て家に向かう道
冷たい向かい風に髪も頬も冷やされる
途中にある古本屋が開いていれば
迷わず立ち寄り少し暖を取る
本棚に整然と並びながら
紙の匂いや少しの隙間の倒れる音で
呼ばれた本を手にとる
今日はその列へ戻したけれど
次また会えたら連れて帰ろう
身体と心が暖まり
また北風の家路へと向かった

2023.11.9

2023.11.9

今年初めての柿
庭の柿の木にたわわに実ったのでと
たくさんいただいた
実も まだついている葉も
ぎゅうとしていて
ついさっき もぎったとわかる
柿のために寝かせておいた新茶を淹れる
今年の香りと味わい
本棚から一冊を選ぶ
紙の手触りと匂い
今年も秋の読書時間が始まった

2023.11.2

2023.11.2

暖かくて寒い
今年は 青々としている銀杏の葉
見上げる 葉の隙間の空の青
思うより溶けて
静かに 青になる
そしていつの間にか
黄になる
見下ろして 隙間なく重なる 銀杏の葉
顔を上げる
真っ直ぐ続く
今しかない 未来という道

2023.10.26

2023.10.26

どこの駅にも
そう離れずに おにぎり屋がある
私の小さな楽しみ
旅をしていない時も
最寄駅や隣駅のおにぎり屋を
散歩しながら探す
おにぎりひとつで
私は整い 幸せになれる
母のおにぎり
父の玉子焼き
妹のほうじ茶
家族が私を整え 幸せを教えてくれた
私のお味噌汁も
家族を整え 皆を幸せにする
駅のおにぎり屋
降り立った人々を
整え 幸せにする