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肩こり、首こり、頭痛、耳鳴り、花粉症、喘息......〜姿形の整えは上体の病をも癒す〜
昨年の2月に「姿形の整え」を始めて、ちょうど1年が経った。元々は「膝痛」の治療として始めたものであるが、行っていく中で、それは下体(腰、膝、足首等)のみならず、上体の病も癒してくれるもの、とその有効性を実感している。
具体的には、それまでの自身の背筋を伸ばして胸を張る(いわゆる良い姿勢)、「膝重心+骨盤後傾」体から、脊柱が S 字を描く、「股関節重心+骨盤前傾」体への姿勢の改変、整えであるが、何度かそれを、「7年も続いた膝痛を劇的に直してくれたもの」として、下体の不調・病の問題として書いているので、今回は、その上体の不調・病への効果を主に書きたいと思う。
「膝重心+骨盤後傾」体を、「股関節重心+骨盤前傾」体へと改変して、c字であった脊柱を、本来の S 字へとしてやると、骨盤と股関節でしっかりとバランスを取って立つことが可能となり、結果として肩甲骨から上、上肢、肩、首の力を抜くことが可能となり、「膝重心+骨盤後傾」体では、バランス上、否応なしに起こる、起こさせることになってしまう「大椎」周囲から肩首の緊張から解放される。
そのことによって血流・神経の働きの改善がある。これは東洋医学的に言えば、「気」の流れを妨げていた緊張が除かれるというべきか。
そのことによって、肩首のコリの解消、頭痛、耳鳴り、花粉症、喘息等々の病の軽減、あるいは消失。上肢の血流の改善、これはおそらく五十肩の回復も早めてくれる。それ以前に五十肩になっていかない状態へと体を変えてくれる。
通常は、指圧・整体・鍼灸等による対症療法が主になっているが(標治)、本来は姿形の整えによる「本治」抜きには、なかなか治らないだけではなく、本当に治ることはないのだと思える。これは、それらの不調・病を持つ方であれば、例えば、そろそろ花粉症の季節が始まると思うが、試していただければ納得していただけることであると。