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「あなたの為」

「あなたの為を思って」
私はこの言葉がすごく嫌いです。

この言葉は大抵私のためではなくて、その人の理想を押し付けてるだけ。

特によく知らない人から言われることほど余計なお世話だと感じることは無い。
私の色んな面のほんの一部の表面しか知らないのに知ったような口を聞くな

尊敬してない人からの「もっとこうした方がいい」とか、生き方や価値観に対してのアドバイスは私のアクを取り除こうとするもので、私の素材の良さを殺そうとしてる。

私に言わせればそのアクの部分に面白さが詰まっていて、今までの経験で出来上がったその棘のある部分が美しい。

何かがあって傷付いて、その傷を他人に不用意に触れられないようにしてる自己防衛が、人から受け入れられにくいアクや棘になっているのだと思う。

そう考えたら無理に傷を癒そうとせずになによりも先に目一杯愛したい。

長所も短所も表裏一体
私の傷を嫌な所としてしか捉えられないなら、あなたは私を愛する資格はないし、私も愛される資格がない。

ひねくれた価値観も、素直に言えずに折れ曲がった言葉も、そうなるまでの過程が必ずある。その背景を知ろうともせずに正そうとするのは、その人の今までの人生を否定しかねない。

苦くないゴーヤが好きなら初めから食べない方がいい、みたいな。そんな感じ。

私のことを思うなら、私の棘も一緒に愛してください。

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