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認知症の人の生活機能改善に向けたアプローチ

認知症の人に対してどのようにかかわり、どのように介入すればよいか悩んでいる専門職は多いと思われます。

現在、ごく軽度の認知症の人を除いて、認知症の人の認知機能改善は困難であり、認知症の人へのリハビリテーションは、心理的安定やBPSDの軽減を目的にしたり、生活障害に改善に着目して介入したりすることが多いです。

「遂行」とは「成し遂げること、やり通すこと」という意味がありますが、リハビリテーションの領域における「遂行機能」は「物事を計画し、順序立てて実行する機能」と理解されています。

認知症の人があらゆる生活行為に取り組む際に、それらの作業を遂行する(その作業を計画し、順序立てて最後まで成し遂げる)ためには、何ができて何ができないのかを明らかにする必要があります。

例えば、認知症の人が服を着るという作業を遂行する場合、服を渡されたものの、袖を通す場所を間違ったり、上下を逆に着たりしてしまうことで、介助者は「服を着ることができない」と決めつけて、すべてを介助してしまうことが多くあります。

しかしながら、作業遂行機能をしっかり評価することで、袖の位置さえ教えれば、後は自分で着ることができるとか、一部の工程だけができなくて、その他の工程はできるという部分がわかるかも知れません。

認知症の人の残存能力を発揮させることは非常に重要であり、そのためには「何ができて何ができないか」を明らかにするといった、生活行為に対する作業遂行機能のアセスメントが必要となってきます。


◆タイトル

パーソン・センタード・ケアを基盤とした
認知症の人へのケア&リハビリテーション8つの具体策

▼約3分間のダイジェスト動画をご覧ください▼



◆指導講師

松下 太 氏

森ノ宮医療大学 保健医療学部
作業療法学科 教授
認知症専門作業療法士/医学博士

認知症専門の作業療法士が
個別ケア実現に向けたアプローチ方法やかかわる際の留意点を解説!


◆配信開始(開講)日

2022年12月23日(金)

※受講申込後にテキスト・視聴用のID、パスワードを送付します。
※テキスト等到着から約2週間が視聴期間となります。


◆配信終了(申込締切)

2023年2月17日(金)まで

 ▼配信期間延長▼

2023年5月9日(火)まで


◆プログラム

1.パーソン・センタード・ケアを基盤としたリハビリテーションとは?
―「その人らしさ」を重視し心理的安定を目的としたリハビリテーション

2.認知症の人に対する4つ視点からのケアとリハビリアプローチ
―「認知」「刺激」「行動」「感情」に焦点を当てた非薬物療法

3.認知機能の回復を目的とした「認知リハビリ」
―「誤りなし学習」によるリハビリの効果的な進め方

4.認知症の人の生活行為に対するケアとリハビリアプローチ
―ICFから生活障害を捉え介入するケアとリハビリテーション

5.認知症の人の行為を引き出す「手続き記憶」を用いたアプローチ
―脳機能の視点から手がかりの提示や環境の調整を工夫する具体例

6.認知症の人の個別プログラム策定の際の留意点
―その人の「ナラティブ」の理解と「真のニーズ」の明確化

7.重度認知症の人への五感を刺激するケアとリハビリテーション
―「感覚刺激」に働きかけるアプローチの具体例

8.認知症があっても「その人らしさ」を取り戻すケアとリハビリテーション
―笑顔を引き出し「人間らしく生きる権利の回復」を!

効果的なリハビリプログラム策定の手順や
講師が実践しているリハビリの工夫を紹介!


◆受講料

一般:12,000円
会員:9,000円
(1名につき・消費税込)

※会員は日総研会員制・専門雑誌の年きめ購読者です。
※受講料は原則、代金引き換えで宅配業者にお支払いください(カード決済も可能です)。


◆受講申込方法

下記URLよりお申込みください。
 ▼▼

※お申込みは日総研ホームページからのお申込のみとなります。
(お電話でのお申込みは受け付けておりません)


◆受講者の声

●パーソンセンタードケアの捉え方を具体的なエピソードを交えて教えていただけたので理解が深まり、認知症の人への個別性の高いケアの必要性を再認識できた。(作業療法士)

●認知症の人へのリハビリテーションには“その人らしさ”を見ながらアプローチしていくことが重要であることが理解できた。(理学療法士)

●認知症の人の生活行為に対するケアとリハビリアプローチについてスタッフに伝えることができる具体的な事例をたくさん得ることができる内容だった。(看護師)

●重度の認知症の人への日ごろの対応に迷いがあったが、講師の話を聞いて声かけの仕方やリハビリ的なかかわり方のポイントが理解できた。(介護福祉士)

●認知症の人へのケアとリハビリの目標を立てて実践していく上で、その人のナラティブを理解することと個人因子としての強みを生かしていくことの重要性がよくわかった。(看護師)

●自分自身が普段正しいと思い込んでいた認知症の人への介入の仕方について見直しが必要だと考える機会を得ることができた。(リハビリ職)

●認知症専門の作業療法士ならではの視点と理論的でかつ具体的でかつ面白いお話だったので、わかりやすく参考になりました。(作業療法士)

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