~累計8校の塾を見てきた現役講師が教える塾選びの極意~
今回は、「塾って結局どこがいいの?」という疑問にお答えしたいと思います。
私は昨年、小中高の受験生すべての生徒の勉強を見ていました。
そこで感じたのは、
「もっと専門性に特化したところにいけばいいじゃん」です。
中学受験なら、SAPIX、日能研
高校受験なら、臨海セミナー、早稲田アカデミー、森塾
大学受験なら、東進、河合、武田塾
これら、各受験方式に圧倒的な自信があり、長年の実績があります。
自社テキストが多くの塾で存在し、完成度も高いです。
特に感動したのは、臨海セミナーでした。
5教科すべてにテキストがあり、冊数、問題数が想定以上でした。
勉強において、演習の量が定着につながり、成績に影響します。
数学的なことを言うのであれば、
努力=1次関数
成果=2次関数
と思ってください。
数学、理科、社会は、公式や用語を覚え、ある程度演習を行えば、学力の向上につながります。つまり、モチベーションが上がりやすく、得意科目やある程度できる科目になりやすいです。
一方で、国語と英語は異なります出題の多くが長文。長文は、読解力が重要です。それを鍛えるには、1日2日で上がるものではありません。
私の経験上、3か月は平均でかかります。しかし、3か月よりも早める方法があります。それが、演習の量です。この重要性を理解してから、生徒に
宿題として1日1題長文問題を出すようになりました。
その結果、今年の生徒は、基礎ができるまでに、わずか1か月半でクリアすることができました。
話が少し脱線しましたが、長年の記録は重要です。
「点数+内申」である程度の合否が決まり、予測することができます。
しかし、重要なのは中身です。
どのくらい宿題を出すのか、どのくらい演習させるのかで結果が大きく異なっていきます。
各塾には、合格までのルートが存在します。
長期的な流れがあり、それに従えば大抵は大丈夫でしょう。
しかし、教員免許を持っている身としては物足りません。
それは、
「臨機応変な対応をできる人が少ない」
からです。
1つ1つの授業を見ていけば、生徒は5~10個のつまづきがあります。
その結果に対し、宿題を調整しながら、生徒のつまづいた箇所をならしていくことが求められていきます。
最近、「オーダーメイドカリキュラム」という言葉を聞きます。
講習中どんなことをすればいいのか、半年間の生徒に合った指針を示すものです。もちろん、これは良いことだと思います。私に子供がいれば、そのような言葉に引き寄せられるでしょう。
しかし、本当のオーダーメイドカリキュラムとは、毎回の授業での臨機応変な対応と宿題の中身なのです。生徒の一挙手一投足に目を凝らし、観察することが講師には、求められていきます。
塾選びの際は、どんな講師がいるのか、その講師の授業スタイルと宿題の中身を気にしてみてください。
日能研や臨海セミナーは、一つの校舎に複数の正社員がいます。不安な時は、このような講師歴の長いが長く、常勤している先生が多いところをおススメします。
ただ、
『立地』
で選ぶのが一番いいでしょう。
毎回の送り迎えや、通学中の危険性を考えれば、家の近くが良いです。
今までも述べてきましたが、ブランドや個別・集団ではなく、
『人』
です。
今だから、複数の塾に足を運ぶことができます。
この機会に、ぜひ一度体験授業を受けてみてください!