My Favorite Books ② 『使える 算数的表現法が育つ授業』
「〇〇さんの気持ちがわかるかな?」
最近では、よく耳にする言葉となりました。
教育界には、「黄金の三日間(向山洋一)」「スイカは美味しい所から食べる。授業もまた同じ(有田和正)」「導入で8割決まる(手島勝朗)」等、珠玉の言葉の数々が残されています。
この「〇〇さんの気持ちがわかるかな?」という発問に出会ったことで、私の授業観はガラッと変わりました。
この発問を世に知らしめた人こそ、田中博史先生(元筑波付属小)です。
『使える算数的表現法が育つ授業(東洋館出版社)田中博史』
この本は、算数的表現力を育てるシリーズ②です。という事は、この他もあるわけですし、田中先生がこの後に書かれたものもあるわけです。
私は、この本が一番好きです。
何が好きかというと、田中先生が算数の授業を通して、どんな力を子どもにつけるべきかをわかりやすく書いているからです。
さらには、それをどうやって付ければ良いかを実践を通して教えてくれます。
また、よくある授業の問題点も浮き彫りにしており、「学力」を見直すためには必読の書だと考えています。
詳しくは…ぜひ、読んでみてください。
憧れの田中先生
私には、憧れている先生が何人かいます。その一人が田中先生です。
もちろん、実力、人柄、頭のキレ具合、どれも遠く及びませんが、いつか田中先生を超える先生になりたい。そう思いながら、日々の実践に向かっています。
本稿の最後に、田中先生の自分の心に残っている言葉を載せておきます。
申し訳ありませんが、どこの講演で聞いたか定かではありません。一言一句そのままというわけではありません。
私は、この言葉に多くの事を考えさせられました。何かの参考になれば…
筑波の子達でも、発表しているのは一部で、残りの子どもは任せてしまっています。そうすると、クラスの学力差はさらに広がってしまいます。全員を参加している気持ちにさせることが大事です。でも、実際に参加させることは難しい…
そのためには、「私は、いつ当てられても大丈夫だよ!」って身構えさせる手立てを打たなければならない。
つまり、一人の先生が個別の支援で全員を理解させることは不可能。
実は、この先に何と言ったかが定かではありません。代わりに、私なりの続きを考えています。それは…
またの機会にしたいと思います。
皆さんは、この続きを何だと考えますか?
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