兄弟いっしょに楽しめる!2人以上での読み聞かせにオススメの「体験型絵本」
兄弟がいると悩みがちなのが「絵本選び」
「いつもお兄ちゃん(お姉ちゃん)に合わせて、下の子にはまだ難しい絵本ばかり読んでしまう……」
2人以上の小さいお子さんをお持ちの保護者には、あるあるだと思っています。
私も、長男が赤ちゃんのときは発達段階に応じた絵本を選んであげていたのですが、
2学年差で生まれた弟には、なかなか一対一で読み聞かせをしてあげられる時間が取れず……
いつもお兄ちゃんが大好きな「バムとケロ」や「おさるのジョージ」シリーズを一緒に読んであげていました。
(特におかいものが好きです。色とりどりの市場、たのしいですよね)
当然ながら0歳の弟の反応は……(笑)文字通りの意味での「食いつき」はよかったですが。
そこで、ちょっとだけ絵本選びを工夫してみることにしました。
異年齢兄弟が一緒に楽しめるのが「体験型絵本」
「体験型絵本」とは、お話の流れを追わずに読み進められ、絵本を通じて読み手と聞き手の間に遊びが生まれる絵本のことです。
「遊び」というのは、例えば小さいお子さんがいらっしゃる方は経験があるかと思うのですが、絵本の中の美味しそうなごはん・おやつを手に取るふりをして「はい、あ〜〜〜ん」なんて、やったことないでしょうか。
他にも、絵本に出てくる動物の鳴き声を真似してみたり、「〇〇探し」をやってみたり……。
ストーリーや場面の展開が主になった「ものがたり絵本」は、年齢によって楽しめるレベル感がまちまちなので、どうしても下の子には難しい内容になってしまいがちです。
ですが、「体験型絵本」で生まれる遊びは年齢を問わず楽しめるため、異年齢兄弟間での読み聞かせや、たくさんの聞き手がいる読み聞かせ会などにもってこいです。
赤ちゃんから楽しめる「体験型絵本」3選
では、その体験型絵本のなかでも、赤ちゃんから小学校にあがるくらいのお兄さん・お姉さんまで楽しめるものを3冊ご紹介します。
「くだもの (幼児絵本シリーズ)」
1980年刊行の、パパママ世代にもおなじみの絵本ですね。
私も3歳・10ヶ月の兄弟によく読み聞かせをしますが、私が「さあ、どうぞ」とお兄ちゃんに食べさせてあげると、お兄ちゃんが弟に「さあ、どうぞ」とくだものを食べさせてあげます。
弟も、お兄ちゃんが美味しそうにもぐもぐしているのを不思議そうに眺めながら、自分も真似をしてお口をパクつかせています(笑)。
「さあ、どうぞ」という言葉の繰り返しも、面白いようです。
さよならさんかく (こぐまちゃんえほん)
「しろくまちゃんのほっとけーき」などでおなじみの「こぐまちゃんえほん」シリーズから。
「しかくはなあに?しかくは〇〇。〇〇はなあに……」と、身近なものの連想が続いていきます。
「○○はなあに?○○はなあに?」という言葉の繰り返しや、はっきりとした色彩は小さい子受けがばつぐん。
上の子は、絵本の中から知っているものを見つけて「これは△△だね!」と、名前をあてて喜んでいます。
あおいよるのゆめ―ちいさなゆびで
海外の絵本を翻訳・販売しているワールドライブラリーさんから、大人の目にも楽しい見事なしかけ絵本です。
指でスライドさせて絵を動かすと、お空が星でいっぱいになったり、きれいなお花が咲いたりします。
お兄ちゃんに「お花を咲かせてあげて」と言うと、嬉しそうに弟にしかけを動かしてみせます。
これからもいろいろな絵本をご紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は特に未就園児の兄弟がいる保護者の方に向けた内容だったので
今後も絵本の紹介や、発達心理学やテーマに基づいた絵本の選び方などご紹介していけたらと思います。