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古くから変わらない良きもの
タピオカが最高潮に流行っていたとき、
「なんでタピオカやらないんですか?」とよく言われました。
「なんでやらないのって、なんでやらなきゃいけないの?」
・・・うまく説明できないけどそんな感じにずっと思ってました。
「ブーム」と「トレンド」が区別して話されるときには、ニュアンスとして「ブーム」は一過性のもの。「トレンド」は中長期にわたる傾向を意味します。
人気のあるものとは時代によって移り変わっていくもので、いずれ古くなってしまうものにお金や労力を使うことは非常にもったいないな、と感じてしまうのです。
そしてもう1つは、僕ではなくてもうすでに他の誰か大勢がやってくれているものは、あえて僕がやる必要がないな、ということ。
僕や今の会社がやっている事業というのは、ライフスタイルに密着した文化を創りたいっていうのが最初からの目的なので、いっときものと自分が思ってしまったものは全く目に入らず、行列がうらやましいとかそういう感覚もあまりなかったです。
(タピオカ屋さんのベンチマークすら、全くしていませんでした)
逆にいうと、長期のトレンドを見越した上で、自分たちのやっていることが時代に左右されないようなスタンダードなものに定着させるべく、持続可能なものたらせるべく、「古くならないように工夫しながらマーケティングやPR活動をしていくべきだ」と思います。
10年後、20年後、人々の生活に根付いたらいいなと思うようなことを、今自分たちが根付かせるべくやりたい。
なんかそういうことのほうが、一生懸命に時間を費やしてやっている意味があると思うのです。
FICO & POMUM (フィコ・アンド・ポムム) のスムージーに “CLASSIC” と冠してるのはそういうことで、
「古くから続く良きもの」を正しく捉えて、自分たちで次の時代のニュースタンダードを確立すべく、お金や労力を投資して行くことをやっていきたいです。
(この記事は、2020年10月にF&Pジャパン社内向けに発信された内容をもとに編集を加えています)